カテゴリ
プロフィール ごあいさつ tv movie 筋肉少女帯 吉井和哉 北村一輝 佐々木蔵之介 北村有起哉 堺雅人 music theatre book art 長唄 らくご アストロ球団 新選組/新選組!/新選組!! 天地人 おでかけ works 石のあとさき。 腰巻横町便 蓬屋日月抄 占い猿 バトン格納庫 お知らせ 最新の記事
以前の記事
最新のコメント
丼の外へGO!
お気に入りブログ様
Step by Step photologななお 男爵の戯言 七織ノ記 爆裂ボケ日記〜ボケてるつもりはないっ! my favorite things. 裏座敷 蛇果 素敵サイト様 ★ぷらぷら歌劇団R★ 群青色 山南敬助 赤心記 流血スタヂアム まだまだ終わらなーい! アストロ球団 Shinsengumi Express!! 新選組!!ロマンチ!!!サイト!!!! 筋肉少女帯大情報局 筋少の大ブログ 猿でも作れ〜る! 『新選組!』サブキャラ占い! 貼っておくと良いらしい! WRITE ME! レッドへのご連絡は、 lantianjing★gmail.com までどうぞ。 (お手数ですが★を@に変えてください) 検索
ブログパーツ
フォロー中のブログ
記事ランキング
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 02月 09日
くる日もくる日も、判で押したように午前中がつかいものになりません。
スタパDEもっぴーからこっち仕事はぎゅうぎゅうだが、午前中がつかいものにならないため毎日寝るのが午前3時。 午前9時起床→ちりとて→泣いたり笑ったり→午前中つかいものにならん→仕事おせおせ→午前3時→起床→ちりとて(ループ) という、ぐずぐずに煮くずれた状態で日々を過ごしております。 弟子5人はいわずもがな。昨日なんかまさかの磯七さんで泣き菊江さんで泣き、とどめが小梅姐さん。 もう、ごはんが喉に落ちていきません。涙をぬぐいながら無理やりトーストを口に詰め込んでいる私だ。 磯七さんが、床屋だった自分のお父さんの事を、 「苦労して身につけた技術も、死ねば全部灰になってしまう」 といっていて。 あまりにも僭越ではあるが、五官の感覚を頼りにやってるところは、自分の仕事もまた、マニュアル化してどなたにもわかりやすく教えていけるものではなく。 そういわれてはじめて、 「ああ、私が死ねば、私が身につけたあんな事もこんな事も、みんな灰になってなくなってしまうんだな」 と思い至り。 死ぬときにはきれいさっぱり、「私」というものの痕跡を消していきたいと17ぐらいのときからずっと思っていて、結局まんまと子供はつくらなかったし、その気になればきれいに消し去る事も不可能ではあるまい──年齢的にはそういうところまで、そろそろ差し掛かってきたような気もする。 「人は二度死ぬという まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死」 と、トーマ・ヴェルナーは言う。 「記憶の中で いつでも逢えるよ」 と、澤村数馬は言う。 死ぬのは一度でたくさんで、それもバンパネラのように一瞬で塵になって消えてしまえれば無上の幸せと思う。その点、後世に残すべき芸など持たないほうがむしろさっぱりしているかも知れない。 日頃、ミュージシャンだの役者だの小説家だの、自己表現にきつい執着を持つひとびとの業を言葉に直すような事ばかりしているから、よけいそう思うのかも知れない。 いっぽうで、継承すべき芸だの手業だののなかに「自分」というものを残して逝けるひとに憧憬を感じる。 他人の憧憬をおっかぶせられながら死出の途に就くのもそれはそれできつい事だろうが、草若師匠をみていると、取り巻くひとらのきついばかりの憧憬だの執着だのを瘦せた肩に負って辛うじて命を繋いでいる姿に、不謹慎ながらときめくものがある。 芸だの業だの。 肉体もろともすべて白く灰になって風に散ってしまったあとに、誰かのI LOVE YOUだけが、熾火のように生臭く焼け残る。永遠に永遠に永遠に灰にならないI LOVE YOUが、どこかで赤く凝っている。 ね。やっぱり午前3時だ(笑)。
by red_95_virgo
| 2008-02-09 02:55
| tv
|
Comments(4)
Commented
by
ふみ
at 2008-02-09 15:24
x
これはほんとに奇跡のドラマなんだと思います。
私も毎日見て毎日泣いて、登場人物たちのことを身内みたいにあれこれ考えて。 ついつい公式HPやご出演のかたがたのブログめぐりまでしちゃって、 多大なる時間を費やしてしまってます。 いろんなこと考えちゃうし、寝るのも遅くなるってもんです。 磯七さんの台詞、ものすごく深く胸に残りますね。 「言うても詮無いけど殺生や」 私事ですが、琴でも謡でも和裁でも仕舞でも居合でも なんでも良く出来た亡き母のことを思い出して涙涙…。 あの技術は母一人のもので、私は何にも出来ないなーと思って。 身内を亡くされてるひとは身につまされて、涙なくしては見られないのでは。 松重さんの日記に、もう最終週の台本が渡されたことが書かれてましたね。 公式HPのほうもたくさん更新されてます。 撮影も大詰めのようですが、見る方のはらはらどきどきはあと二ヶ月弱。 終るまでこの状態が続きそうです。
0
Commented
by
red_95_virgo at 2008-02-11 01:15
>ふみさん
幸い両親は健在ですが、やはり私も、磯七さんの台詞で母の事を思いました。 父は自費出版の「句集」というかたちで自分の表現を残しているが、考えてみればいち主婦で終わるであろう母の技術ってどこに行くんだろうと。 自分に伝えられているものなんて、ほんの僅かに過ぎないし、それだって自分が死ねばみんな灰になっちゃうし。 そう思うと、これまでどれほど膨大なものが失われてきたのだろうかと、朝の15分でこんなに来し方行く末に思いを馳せる事そのものが奇跡のようです(笑)。 ハードディスクにためた録画をDVD-Rに焼きながら過去のお話をまた辿って、また泣いてたり。 お父ちゃんブログみました。「最終」の文字に抉られましたが、でも「151回」って、まだ40回以上みられるんだってちょっと喜んでみたり。 ちなみに18日の大阪行き、たぶん宿泊先はお父ちゃんが最終週の台本読んでるとこです。ものすごい偶然。吉井さんのお引き合わせ(笑)。
Commented
by
boro9239 at 2008-02-11 14:48
Commented
by
red_95_virgo at 2008-02-12 12:06
>boro9239さん
「気持ちをひっぱられる」というのは、ご自分の表現にかなり大きな影響を及ぼされるという事でしょうか。私は表現者ではないし、あくまでもエンターテインメントとして楽しんでおりますので、そういう困った事にはならないんですが、日々思いを馳せる事というのは、やはりこのドラマによって随分変わったように思います。 boro9239さんも、そういえば「家」というかたちでご自分を残す事のできる幸福なお仕事なさってますよね。なんだか羨ましいです。
|
ファン申請 |
||