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2007年 10月 25日
10月24日。
仕事は山のようにあるのだが午前中から早くも気もそぞろで、なにかと家紋プレイにうつつを抜かしまくる。勿論この私がこの男のを作らないでいられる道理がございません。 1966年10月8日生まれの吉井和哉が背負うのは、至極当然と言わんばかりなこれ、「愛紋」。 【愛】 とにかく人が大好きな愛情紋のあなた。愛や友情をとても大切にするはず。懐も深く、多くの人々の感情を受け止める力を持っています。それだけに裏切りや嘘には敏感に反応してしまい、異常な嫌悪感を感じる事も・・・。その溢れる愛情を正しい相手に発揮すればこのうえなく幸せな人生が歩めるはずです。 「その溢れる愛情を正しい相手に発揮」する吉井和哉は最強である、というその一点のみ確認するために田安門をくぐる。 結果は、「最強じゃん」の一言。 愛を負う男吉井和哉が、「日本武道館」という聖別された場の力を味方につけるとどういう事になるか。 なるほどこういう事かというのがまあ、あの場に立ってりゃ嫌と言う程わかります。 「日本武道館」が日本国中の数あるコンサート会場のなかでも群を抜いてスペシャルなのだ、という事も。 この感覚ばっかりは、いくらどれだけ言葉を費やして当日の様子を子細に説明したところで、ひとかけらだって伝わりゃしません。6500円出してチケット買って九段下へ行かなきゃわかんない。つまり、行けばそれだけでわかる。たとえ2階の北東鬼門ブロック(笑)のちょう上のほうの天井にへばりつくような席であっても、そこに座ってみて、そして吉井和哉が出てきた瞬間に、なにもかもわかる。 そういうものです。 「『吉井和哉』というものをほんとうに見たいんだったら武道館へ来い!」 と、べつにゴールドケンタウルス関係者でもなんでもありませんが無闇に啖呵を切りたくなって困ります。 そんな金も時間も無えよとか、いろいろあって東京までなんか行けねえんだよ、というお客様の諸般のご都合ご事情は重々承知した上で敢えて言います。 吉井和哉を日本武道館で見る──という事の意味は比類無く大きい。 すくなくとも、吉井和哉という男を、吉井和哉のその愛を、あなたがほんとうにその体で感じてみたいと思うなら、日本武道館の、日本の国旗の下に立つあの男を、一度はあなたのその目で見てやって欲しい。 吉井和哉が生きているうちに。 この先、あと何回だろう、そんな奇跡の機会は。 ……ってまあそういう事を考えずにはライヴ観られないもんだから、「愉しい」に逡巡が生じちゃうのかも知れん。 24日の席は1階南どセンター。 自分の初武道館は77年のエアロスミスだがそのときとほぼ同じくらいの位置。 当時は巨人国に来たガリバーみたいな気分に陥って、「さすがロックの殿堂はすげーな」だったもんですが、すっかりすれっからしになったいまじゃあ、「武道館ちっちぇーな」です。吉井さんのマイクスタンドに、手を伸ばせば触れられそうなぐらいの近さ。 城ホールじゃ上手側斜め横からしか観られなかったステージを真正面から拝む。 ステージに立つ吉井和哉が放射する力だの愛だの呪詛だの祝福だのを真っ向から浴びられる。これはやはりどセンターならではの効用です。 “シュレッダー”のときに流れる映像には、城ホールのときからもう、完膚無き迄に殺られたちくしょう、って感じでした。 ライヴの醍醐味はいろいろとあるんでしょうが、このツアーのこのセットの白眉は、“マンチー”でもラブコミでも洋楽カバーでも無くここです。 『Hummingbird in Forest of Space』という物語の核心みたいなものを、いろいろなひとの心にまっすぐ深く届くかたちで、非常にわかりやすくみせる。 森のなかでロックンロールと咆吼する赤い眸のモンスターの気配も消えぬまま、月が太陽を犯し喰らい尽くすそのさまを、あんなにもいやらしく濡れた絵で、延々とみせる。 ほんとうにまったく殺られ過ぎて涙も出ない。 城ホールでこれをみた翌日、自分は奈良の山奥にふらふらと踏み入って、およそ生きている人間の気配などちらとも感じられぬ神域の森のなかでひとり、龍神が棲むといわれる冥い穴と向き合っていました。 日本武道館で真正面からこの映像と向き合ってみて、城ホールでは単なる食の映像としかみえなかったこれが、そのときの穴と、見事に重なりました。 太陽ばかりを映している冒頭の絵をみていると、冥い穴のなかから光溢れる穴の外に恋いこがれている感覚に囚われ。 月が太陽を完全に喰らい尽くしたあとのぽっかりと黒い真円をみていると、今度は逆に、穴の外から穴のなかにいる「なにか」に手を差し伸ばしている気分になり。 なにもかも一瞬にしてするりと変わってしまうので、穴のなかにもまだ自分はいて、それを穴の外から見下ろしているのも自分だったりして、どうも奇妙だ。 月であり闇であるものが女(=陰)。 太陽であり光であるものが男(=陽)。 “シュレッダー”という歌は女の視点から世界(=男)をみた女歌だから、そういう事でも良いんだと思う。 けどそれ以上に伝わってくるのは、世界を構成する陰と陽が、くっきりと分かれていながら分かちがたくひとつのものであるという事実。 そして、自分はすべてであってすべてはまた自分である、という感覚。 あのたった数分の音楽と映像の経験によって、底の知れないおそろしいなにかを、 「はい。触ってみて」 って差し出してくる。 しかも笑顔ときた。 吉井和哉が正しく発揮するその愛をうけとめるというのは、そういう事でもある。 迷走する森の旅はまだ続く。
by red_95_virgo
| 2007-10-25 11:20
| 吉井和哉
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Comments(10)
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Pearl
at 2007-10-26 16:18
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はじめまして、こんにちは。
Pearlと申します。 現在、転職活動中にて深い森で迷走している感覚にいた為、「迷走する森の旅」という言葉に釘付けになりました。 私も24日に参戦し、その映像に注目。 レッドさんの素晴らしい視点に感動です。 城ホールも参戦との事、羨ましい限りです。 スタートから一気に激しい盛り上がりになったようですね。 24日については、アリーナの盛り上がりが良くなく、結果、吉井氏のノリもイマイチだったと言われているようです。 私はそのアリーナにおり、確かに比較的、踊る事よりも聴くタイプの方々が多いと感じていました。 アリーナで踊り、盛り上がりたいと願う方々からは、憤りや残念という声が上がっているそうです。 盛り上がりを体で表現しない方々も居ますし、是非は問えない事と思いますが、そのアリーナに居た私は、何だか申し訳ない気持ちになりました。 こちら年末ライブは27日のみ参戦となります。 天井が近い席ではありますが、吉井氏をタップリ堪能します。 そして、レッドさんの素晴らしいライブレポ、楽しみにしています。 長文、失礼いたしました。
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boro9239 at 2007-10-27 08:50
いろいろお世話になりました。軽く祝杯上げる事が出来て光栄です。
ライブ中はロックでこんなに笑っていいのかな?、って感じで楽しかったんですが、観終わった後はなんか重い感覚が残ってライブ後遺症気味です。 それからライブの事も、プチオフ会(笑)の事も、その前後の記憶もみるみるふぁーと飛んでいってなかなか定着せず軽い痴呆症状態です。これも武道館ならではかもしれませんね。
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red_95_virgo at 2007-10-27 09:51
>Pearlさん
いらっしゃいませ、コメントどうもありがとうございます。 おお、24日いらしてたんですね。 私はアリーナを俯瞰する位置にいたもんですから、結構盛り上がってんな、ぐらいに感じてたんですが、実際にあのなかにいらっしゃるとまた印象が違うのかも知れませんね。 ライヴのオーディエンスってアーティストのモードをそのまんま映し返す鏡じゃないかと思います。「ノリがいまいち」というのはつまり、前ツアーみたいな、じゃっかん無理めな(笑)アゲアゲモードにいま吉井和哉がいない、という事の証左のようにも感じられました。 やはり「森」はそれだけ深いんだな、という。 「迷走する森」というのは、私もやはり、この春先あたりからずっと感じていた事でした。吉井和哉の新しいアルバムに「森」というキーワードが使われている事も、必然のような気が、勝手にしております(笑)。 明日は福岡でファイナル見届けてまいります。年末は27日28日、両日参戦になりました。まだお席はどこかわかりませんが、27日ご一緒に吉井武道館を愉しみましょう!
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red_95_virgo at 2007-10-27 09:57
>boro9239さん
24日はこちらこそお目もじ出来て嬉しかったです。 立ち飲みプチオフ、お疲れ様でした。機会があれば次回は座ってじっくり呑みましょう(笑)。 やっぱり映像を伴うせいなのか、確かにあとから揺り戻しみたいのが来ますよね。非常にヘヴィーなものを抱え込まされたような気分になります。 そのあたりも、自分が単純に「楽しい」という感想を発せられない所以かも知れません。 武道館というハコは特に、あの場、あのかたちのなかにいるというだけで、マジカルなパワーを享受できるように思います。ましてや相手が吉井さんじゃ、後遺症も無理からぬ事。 後遺症の治癒には、やっぱりもう一度あそこに行ってライヴを体験するしかない──って事でどんどん蟻地獄にはまり今日の私がいるという次第でございました(笑)。
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Pearl
at 2007-10-27 12:17
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レッドさん、ありがとうございます。
Pearlです。 レッドさんに再び共感です。 24日の吉井氏は、前ツアーのようなモードとは違い、大人感が漂っていました。 それゆえ私は、見とれ聞き惚れて直立不動になった時間も多々ありました。 「森」・「宇宙」というキーワードも偶然とは思えず、「雨雲」は私の心中そのもので、私自身の為に作られたものだという錯覚を覚えました。 私の迷い込んだ森は深く、雨雲が晴れるまでに時間がかかりそうですが、それも良しと思っております。 明日の福岡ファイナル、楽しんできて下さいね!
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motomotonekonano at 2007-10-27 12:22
あーそーだー、蟻地獄って、こういうときのための言葉でした。実感しております。はまってます。でも抜けられなくてもいいや。年末、私もまたあそこのどこかでご一緒させていただきます(笑)。
福岡ファイナル、じゅうぶんにご堪能くださいますよう。
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red_95_virgo at 2007-10-27 22:41
>Pearlさん
私も、特に“シュレッダー”なんて棒立ちといいますか、無駄に動いてしまうとなにかが拡散していっちゃうような気がして、動けません。 しかし25日のアリーナ、一列後ろでずーっとずーっと、いわゆる「ささげ」やってるひとがいて、視界の隅にその手がヒラヒラ入ってくるのがちょう鬱陶しくて……。 ライヴでのノリ方は個人の自由とはいえ、曲の創り出す世界を台無しにするような「自由」は、謹んでいただきたいものよのう、って感じです。 午後からの嵐もやっとおさまってきつつあるようで。 福岡は明日はめでたく晴天らしいです。ツアーファイナル、見届けてまいります。
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red_95_virgo at 2007-10-27 22:50
>元犬さん
自分がはじめてみた1993年秋のイエロー・モンキー中野サンプラザライヴのサブタイトルが、 「Hello My Lovers〜蟻地獄で逢いましょう」 だったんですね。 “赤裸々GO!GO!GO!”の歌詞にも入ってますが、当時からファンの間じゃ、 「イエロー・モンキーにはまる事=蟻地獄」 って呼び習わすようになった模様です。 しかし正しく蟻地獄。しかも自分の家紋は「蟻」。いまのツアーの冒頭、白布に映る虫も「蟻」(笑)。 このあたりのシンクロがどんどこくるので、イエロー・モンキー、じゃない吉井和哉はやめられない娯楽です。 元犬さんも、どんどこはまってください。 蟻地獄の底から、青い空見合いましょう。
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Pearl
at 2007-10-28 19:22
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度々のPearlです。
現在、10/28の19時過ぎ、レッドさん、ツアーファイナルを御満喫されているところですね。 “シュレッダー”は、私も棒立ちでした。 弦の上を跳ねる吉井氏の指先に釘付け、吉井氏の呼吸を感じたい衝動に駆られ、そのまま直立不動でした。 そこに「ささげ」とは… 始終ずっとでは確かに厳しいです… 節度ある「自由」がベストですね。 私も福岡に参戦したかったのですが、時間と行動が制限される状況にあり、関東公演のみが、生の吉井氏を目に出来る機会となっております。 お忙しいとは思いますが、落ち着かれましたら、ツアーファイナルレポ、どうかよろしくお願い申し上げます。
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red_95_virgo at 2007-10-31 00:07
>Pearlさん
福岡から帰って参りました。 行く日の午前3時近くまで仕事でしたが、今日あすはお仕事が無いのでとっとと感想を上げてみました。例によっていわゆる「レポ」では無く、見たもの感じた事の覚え書きに過ぎませんけれども。 結局言葉をいくら費やしたところで、吉井和哉の巨大さを思い知らされるだけなんだな、といま感じております。
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