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2007年 03月 20日
コーヒーが無いと生きていけぬわたくしは、10年以上贔屓にしている自家焙煎の珈琲屋さんから毎月豆を宅配していただいておりますが、最近寄る年波なのか腹の中の石のせいなのか、日本茶というものがかなり大好きになってしまいました。
仕事の合間に飲むのはコーヒー一辺倒だったものが、半々ぐらいになりつつあります。 お金と暇があって、働かずとも食っていけるような愉しいご身分なら、真っ先にやりたい事はお茶を習う事です。 口切だ夜咄だ初風炉だ、季節の茶事のたんびに新しく着物を誂えたりなんかしてさ。 梅だ桜だ蓮だ紅葉だ、螢だ月だ雪だ、花鳥風月を追っかけてひらひらと、あっちこっちの茶会に行っちゃったりなんかしてさ。 ああ、やりてえなあ唸るほど金があったらさあ。 だけど、そんなお金はどの袖を振っても無いの。 私は基本的にお茶は豪奢なお道楽だと思っているから、いろんな事を諦めたりなんかしながらお稽古代その他をようやっと捻出してちみちみ習うようなしみったれたお茶なら、やらないほうがましなの。 橋本治さんはいみじくも言った。 「私は、別に「お茶」をやろうという気がない。その最大の理由は、自分がいい茶碗を持ってないからである。(中略)私には、「安っぽい茶碗でやる茶の湯」というのが理解できない。」 と。 橋本さんの言う「茶碗」とは「実用品」である。 そしてそのよさとは、 「手に持って、見て、初めて分かるもの」 なのであり、美術館のガラスケースのなかに収まっている本阿弥光悦の国宝『白楽茶碗 銘不二山』について、 「俺のもんじゃないから関係ないな」 「持ってると幸福な気がしそう」 「これ持って寝っ転がってると、きっと、すごく自分になじんで楽だな」 と感じ、しかし 「この幸福感は、おそらくは「億」単位の金でしか味わえないのである」 と言う。 世の中には、国宝級のお茶碗を日常雑器にして育つような方もいるわけですが、生憎赤ん坊の頃に盗賊に拐かされて貧しい煙草屋の若夫婦に拾われて育った私なので、そんなご身分とは一生無縁だ。 なのでまあ、「億単位のお茶碗を使ってお茶を習う」という豪奢なお道楽はできませんけれども、「お茶を点てて喫する」事ならば、このような陋屋住まいの身でもなんとかなります。 先日壬生を訪れて、鶴屋さんでお菓子を買ったとき、「誠の白」というお抹茶を買ったので、近所のお茶屋さんで安い茶筅なんて買い求め、ときどき自己流で点てたりしています。 なにやら名のある器のような顔をして写っていますが、10年ばかり前にお洒落廉価グッズ店BEAUX-ARTSで500円で買ったカフェオレボウルです。 本日のお菓子はカステラ。 非常に個人的にですが、なかなか愉しいです。
by red_95_virgo
| 2007-03-20 16:47
| 蓬屋日月抄
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Comments(12)
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さな
at 2007-03-20 17:42
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お茶。風流ですね~。これからの時期、野点も魅力的です。
わたしは作法とかは存じませんが、イベントやお祭りなどで「寄ってってください~」と言われると、ついつい遠慮なく寄ってってしまいます。お茶好きですね~。そうですね。自分で点ててみるのもいいですね!やってみようかなぁ。
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まつこ
at 2007-03-20 21:06
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姑が結婚前にはお茶とお花を習ったものだと話していましたが、私はせいぜいNHK教育の茶道の番組をたまに観る程度です(^^;)
お茶は振舞う者と振舞われる者、が基本なのでしょうが、1人で縁側から景色を眺めながらお茶を点てて飲めたら素敵だろうなあなんて思ってしまいます。 しかし、お金と暇の両立は・・・不可能です~(笑)
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tomopon
at 2007-03-20 21:23
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お茶…久しく点てておりません。大学の一般教養科目「日本の伝統文化」以来、お茶を点てるということに憧れを持ちまして、社会人になり一人旅した萩の地で茶碗を求めましたが、この何年か食器棚の肥やし…と反省。
ああ、でも、ホント有り余るお金があれば、季節に応じた着物を誂えて、お茶三昧してみたいですねぇ。
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かぢゅ
at 2007-03-20 23:42
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実際お茶って本当に贅沢やんなあ。
お道具もそうやし、着物、掛け軸、お茶花、お香・・・・言い出したら切りがない。 それも季節季節の柄とか形があったりね。 うちの先生は庶民でも気軽にお茶を楽しむことができるって教えてくれたよ。 破格のお月謝で本物(お道具もそうやけど、その空間とかも)に触れられる贅沢な時間やったなー。 またお稽古したいなー。でも、お高いお月謝は無理やし、お茶会どんどん行かされてもお金かかるし・・・やっぱ無理かあ・・・ ってことで、おうちの畳コーナー(たった3畳)に炉を切ることにしました。(電熱線のやつ) 一生懸命覚えたお点前の数々、脳裏にぼんやりあるうちに自前でお稽古できたらなーとか思って。<本当にやるのか?(微妙) しかし、お茶のお道具なんてお茶碗とお茶筅しかもってません。 お釜なんてあるはずがない!(笑) 安いけど素敵なのをボチボチみつけます。まあ、それも楽しみかなーってことで。
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みり
at 2007-03-21 07:53
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私、最後にお茶点てたのって、高校生の時だなぁ。母は、茶名を持っているほどの腕前なんですが、それでもまだまだ修行が足りないと言っております。お茶って奥深いですよね。そんでもって、お金がかかる・・・。母は、道楽娘のせいで、道具一式を揃えたりはしていませんが、毎週きちきちとお茶の教室に通っております。いずれは、私も茶の道を歩みたいと思っているのですが、今の状態ではちとばかり無理があるかと(^^ゞもう、袱紗さばきなんて忘れてしまいましたしね。
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boro9239 at 2007-03-21 09:24
いいですねえ。
茶の世界と比べれば随分しみったれた話ですが(笑)、 昨年、これまで食べた事が無いと思えるぐらいの美味しいから付きのピーナッツを、お手頃値段で手に入れました。しかし、ピーナッツのからをむいて食べるという行為はなかなか暇でないと出来ない訳で、せっかく美味しいのに、まだ食べ終わっていません。ゆったりした時間を贅沢に使える身分でないとなかなか茶の世界には手が出せませんが、ピーナッツもしかり・・・(笑)
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:34
>さなさん
私も、旅先なんかだとついつい神社仏閣の参道にある茶店とか和菓子屋さんにふらふらと立ち寄って、お薄をいただきたくなってしまいます。野点もすてきですね。花見なんかで、自前でワンセット持ってって酒呑んだあとに桜の下で一服、なんてのも結構なもんですね。 お茶屋さんで教えてもらいましたが、お抹茶はダマになりやすいので、お茶碗に入れる前に茶漉しで越すとなめらかになるそうですよ。
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:35
>まつこさん
昔はいわゆる「花嫁修業」の必須項目でしたよね、お茶。 小学生の頃にお茶の先生が近くに住んでいて、茶室での立ち居振る舞いと袱紗の裁き方は教えてもらったのですが、もはや完璧に忘却しました(笑)。 そう、本来は人をもてなす心があってこその茶だと思うのです。 が、ついつい粗雑に走りがちな日常にちょっと歯止めを掛けるという意味でも、自己流でも点ててみるっていうのは、なかなか素敵なもんです。
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:35
>tomoponさん
お茶碗、ほんとに凝り出すときりが無いですね。 私も器は結構好きなんで、旅先でその土地土地の焼き物を買ったりしておりますが、せいぜいぐいのみどまり。本格的な茶碗というのは未だ買った事が無いです。 お茶の緑が最高に映える利休好みの黒楽とかね、あったらいいなあと思うんですが、半端な安いやつを買うくらいならカフェオレボウルでも十分じゃ、とか思ってしまいます(笑)。
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:36
>かぢゅ
かぢゅの新居にお邪魔する理由、バーベキューに次いでお点前というのが増えましたな。 すっげえ愉しみにしてるから!!! お茶は、探せば安く教えて下さる先生もいらっしゃるんでしょうけど、お免状を取らないとだめとか、その辺りの面倒くささが伴うようで二の足を踏んでしまう。 まあ、長唄もそうなんですけどね。長唄だけでも相当な金食い虫なんで(笑)、長唄やめない限りお茶にまで手が回らんわ。 茶道は総合芸術ですよね。器や花、書画を見る審美眼、季節に対するセンス、挙措動作、五感すべてが問われる。自分の好きな事ばっかりで出来ている世界という気がする。
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:47
>みりさん
みりさんはクリスチャンなのでご存じかと思いますが、茶道のお点前のときの段取りってカソリックのミサのときに神父様が行う型がもとになっているという説がありますよね。茶道の精神そのものにも、当時日本に入ってきたキリスト教の影響が色濃いという。 茶室の「躙り口」というのも、イエスの言葉「狭き門より入れ」から来ているんだとか、そのあたりもいろいろと興味深いです。 お母様がお名前を持ってらっしゃるなんて、身近に最高の宗匠がいらっしゃるという事で、羨ましい限りです。私なんて憧ればっかりですもん。
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red_95_virgo at 2007-03-22 01:55
>boro9239さん
本当に「ゆったりした時間を自分のためだけに使う」という事以上の贅沢は無いだろうと思います。 最近とみに感じますが、こんなに「自分のために使う時間」を削ってまできりきり働く意味ってなんだろう、と。 たぶん、家があるのにわざわざ家賃の高い、都心に近いところに居住して働くという形態がすべての元凶だとは思うんですが、かといって本屋とかCD屋の一軒も無い地元に住みたいか、と問われると答えは否です。 あまりにものんびりゆったりし過ぎると、お茶なんかやりたいと思わなくなるのかも知れませんしね。やっぱりこのくらい負荷がかかってたほうが自分にとっては良いのかなあ……。
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