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2005年 11月 30日
今月のはじめに、
「オダギリジョーさんが『蟲師』の主人公を演じる」 というニュースをぷ〜さんから聞きました。 実写映画化、しかも監督があの大友克洋氏なんだという。 最近はマンガからもかなり縁遠くなった私、「いつか読もうと思いながら怠惰の余り読まずにいる作品」が山積。この『蟲師』という漆原友紀さんのマンガもそのうちの一つです。ちょうど今、土曜深夜にこれのアニメ版が放映されています。オダギリさんの予習も兼ねて(笑)そっちをちょっと観てみる事に。 ヤマタケさんの追悼記事で、 「アニメの音楽を聴いて頭をがつんと殴られるような衝撃を受ける事が最近はめっきり無い」 なぞとえらそうな事を書いてしまいましたが、『蟲師』はOPテーマがもういきなり、 「えっ!」 でした。 「サイモン&ガーファンクル?」と思ってしまいました。歌っているのはグラスゴーのシンガー・ソングライターのアリー・カー(Ally Kerr)という人だそうですが、記事読むと「インディー・ポップ版サイモン&ガーファンクル」などとも譬えられてるからやっぱり似てるんだ(笑)。 “The Sore Feet Song”という曲です。 ええもう、かなり大好きだ。これが入ってるアリー・カーさんの1stアルバム『calling out to you』はぜひ買おうと思います。 『蟲師』、観たのは第5話「旅をする沼」というお話。 ドラマやDVDを鑑賞する時はたいがいソファにどーんとふんぞり返ってだらしなーく観てるんですが、それが面白いものやものすごいものだったりすると、気がつくといつの間にか前のめりになっています。作品の評価が鑑賞姿勢に露骨に出ます(笑)。 「旅をする沼」は、山中を自らの意思を持って移動する「生き沼」と呼ばれる沼(=蟲)と、「沼」と共に旅をする少女・いおの物語。 人身御供として捧げられ、一度は死に、「沼」に食われる事で生とは呼べない生を得、人でなくなる事を承知してなお、「沼」と共にあろうとするいお(「いお」は「魚」の古い訓み方)。 「死」を目指して、本能のままにひたすら海へと向かう「沼」。 観ながら、見事に前のめりになっていました(笑)。 「この世ならぬもの」というのにどうにもこうにも私は弱い。 この世にあってはいけないとされるもの。あるはずのないもの。彼岸と此岸の境目に立つもの。異形のもの。忌み嫌われ抹殺される事を、生まれた時から運命づけられたもの。 一種存在を否定されたものたちが、それでもこの世で存在しよう、居場所を求めようとする、そういう衝動のようなものを綴った物語に、実に弱いのです。 「旅をする沼」は、「沼」と少女と、主人公である蟲師ギンコの邂逅を、静謐に丁寧に描いていました。人の世からはじかれたものが、与えられた生を淡々と全うしてやがて死んでゆく、それだけの短い話ですが、心に途轍も無い重さを残して去って行く、紛れも無い名作だと思います。 オダギリジョーさんという人も、『新選組!』の斎藤一を例に取るまでも無く、やはりどこか「境界に立っている」印象の強い人です。ミステリアスながらも飄々としているギンコというキャラクターには合っているんじゃないでしょうか。 ともあれアニメ『蟲師』。 思いもよらず、素敵な贈り物の詰まった箱を開けてしまったような、嬉しい驚きを感じる佳品です。
by red_95_virgo
| 2005-11-30 18:02
| book
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Comments(4)
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dayu2004 at 2005-11-30 23:33
「この世ならぬもの」には私もかなり弱いです。
今日も本屋で「蟲師」、表紙に惹かれ、手にはとるものの、確固たる情報がなくて、手をつけられなかった作品です。 このレビュー読んだら、読まずにいられなくなりましたよ、レッドさん(笑)。 しかもジョーくんだなんて、「AKIRA」の大友さん監督なんて、これは絶対運命だ! マンガ買ってきます♪
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by
red_95_virgo at 2005-12-01 00:21
>dayuさん
『蟲師』、dayuさんも注目していらっしゃいましたか。私も確たる情報が無いまま、やっぱり表紙が気になってて。 (グロいモンスター退治の話かと勝手に思っていました) で、ギンコって白髪(銀髪?)なんですよね。オダギリさんが扮装したとこを想像するだけでかなりキますよ(笑)。 コミックスは仕事が落ち着いたらまとめて買おうと思ってます。アニメの印象とはまた違うかも知れませんが、「この世ならぬもの」に対するこの作者の視線にはとても惹かれるものを感じます。
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がんこ
at 2005-12-02 12:46
x
『蟲師』、面白いですよね。私は弟1から「これ読め」って渡されて読みました。何巻目だか忘れましたが、枕の中に棲む「蟲」の話がこの年になって夜、夢を見るのがちょっとイヤになるくらいゾッとしたのを覚えています。
アニメ版『蟲師』、、見たことがないのでチェックしてみます。 それと、妖怪ものの私のお薦めは『百鬼夜行抄』というマンガです。13巻まで出ていますが、1巻分を読破するのにエネルギー消耗がかなり激しいです。別に内容が複雑だとか、濃いというわけでもないのですが…。もしや劇中の妖怪たちに吸われているのか…。(笑
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red_95_virgo at 2005-12-03 03:12
>がんこ
さすが、もうお読みでしたか『蟲師』。弟1さんは慧眼ですねえ(笑)。 『百鬼夜行抄』、今市子さんですよね。これもまた「いつか読もうと思いながら怠惰の余り読まずにいる作品」の1つだったりします。そんなにエネルギー消耗する本なのか、うーん……。『陰陽師』最終巻も出た直後に買っていまだに読み終えられないんですが、やはり本そのものになにかマジカルなものが籠もっているんじゃないかという気もしたり……。
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