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2005年 11月 14日
「逆襲」と一口にいってもいろいろな図がそこには描かれている。
毎度踏んだり蹴ったりでキレた安子が見事若君出産で「大奥の厄」お伝に一矢報いる(しかし相変わらず踏んだり蹴ったり)。 性の道具として扱われキレた染子が自殺を図り破れかぶれでアイデンティティー主張。 安子と右衛門佐の友情めいた結託に面子を潰されキレた信子が哄笑と共に立ち上がる。 サブタイトルがそのままシナリオのテーマでもある第五話、陰惨なラストシーンに 「こんな殺人野球からはなにも生まれはせん! ただ、消える事の無い恨みと憎しみだけだー!」ってまたしても球八の台詞がどうしてこんなにも嵌るんですか……。 【今週のポイズン側用人】 手元にある『毒草大百科』(奥井真司著・データハウス刊)の「ウメ」の項目、以下引用。 「保有する毒の成分は、アミグダリン、遊離シアン。有毒成分は、未熟な実や種子に含まれている。また、生の葉にも含まれている。日本には昔からアオウメのことを「アオウメは食べるべからず」「ウメの種を食べると天神様(菅原道真)が泣く」などの言い伝えが数多く残っていることから、その危険性は広く知られていたことがわかる。(中略)中毒症状はアオウメを食べてから30分〜2時間で現れる。初期には頻脈、血圧上昇、過呼吸、頭痛、瞳孔散大、発汗などが起こる。その後、徐脈、血圧低下、呼吸抑制、無呼吸、眠りをむさぼるようになる。重症になると嘔吐、腹痛、失神、昏睡、痙攣などを起こして呼吸困難による窒息死する。また、心臓麻痺などによって死に至る。死へのプロセスは、青酸カリによる中毒死と同じだ。」 こういうものをお伝を唆していとけない幼児の口に(一瞬でも)押し込ませたのは柳沢吉保。身の毛もなびく。もとい(笑)、よだつ。こんな不名誉な成り行きで第五話はこの人が念願のトップ奪取。確かに第五話の主役はアオウメと言っても過言じゃない丸太・ドリル級の衝撃度だったが、しかし後味は勿論良くない。吉保的には、政敵牧野様の孫にあたる長丸が万に一つも世継ぎになれば牧野様→将軍の外祖父という事になり、ますます自分にとって面白くない事態になっちまうので災いの芽は早めに摘んどこうという腹なのだが、己の手は汚さず傀儡お伝をして敢行させる辺りは狡猾極まりない。そんな狡猾極まりない奴でもプライベートではそれなりに苦悩も葛藤もあるんです皆さん、という事もドラマは語るが、染子懐妊を知った時の 「でかした!」の裏の意味、直後におもわず漏れた会心の笑みは、苦悩も葛藤も出世のためなら屁でも無いという彼の本性を映し出す。平然と子供を殺す男・柳沢吉保がこの母子の使いどころを早くも画策している様を見れば、「毎晩愛される染子が羨ましいでーす」とか暢気に抜かしていられるものか! それはそうと染子。愛されるのはいいけどもうちょっとダイエットしてくれ頼む。 【今週のいつだって不完全燃焼!】 いつでも一つの事に向かって全力疾走してしまって周囲が見えない。やる気は十分だが思慮が浅くて詰めが甘いから悉く失敗に終わる。「上様はインテリ女が好きらしい」となれば一夜漬けの孟子で墓穴、「アオウメ食うと死ぬらしい」と判れば自分の子供を使ってまで(こういうところが気が弱い)試してみたくなってしまう。自分の産んだ徳松をなにがなんでも世継ぎに!という欲望の裏に透けて見えるのは子供への愛情ではなく自己愛。幼い人なのだ。自信の無さ、よりどころの不確かさから来る不安が常に漲っていて、でもぱっと見が般若で豪快だから誤解を招きやすいところが毎週不憫だお伝ちゃん……。 ちっちゃい長丸のお口の倍はあろうかというアオウメをすごいパワーでぐりぐりとねじ込むお伝。長丸役の子、マジ泣きでしたけど無理もありませんよ。あんなもん、幼児の口に入れただけで気道が塞がって窒息死という感じもするが、 「吐き出しなされ!」で案外あっさり出てしまうのが拍子抜け。アオウメの最低致死量は50ミリグラムだそうですが、あれっぽち囓ったぐらいで死に至るものかどうか、当時の医学でそんな検証まではしないだろうから、やっぱり長丸毒殺犯はお伝ちゃんて事で手を打たれてしまうのだろう。ちなみにお伝の袱紗についているお印(って皇室以外でも使って良いのか判りませんが)は「紫陽花」。「元気な女性」って花言葉が泣ける(笑)。 【今週の天下無敵の甘えん坊将軍】 長丸誕生の途端「パパ」に変貌、「長丸かわいいでちゅう〜」と原形を保つのがやっとのデレデレ上様。長丸は口実でほんとはおまえが甘えたいんだなってのが丸わかりです。ついでに安子に膝枕なんかもしてもらっちゃう上様。成住様を思い浮かべて現実にかえって「ちっ上様かよ」な安子にはまったく気づいてない。幸せな人だなあ。この人はたぶん、「僕はみんなを(僕の思い描く通りに)幸せにしてあげるんだ! そのためにはまず僕が幸せになるんだ!」という意思の下に行動してるんでしょうね。西瓜の種を口から飛ばす瞬間の谷原章介さんの顔がなんともバカで素敵で、こんなにも陰惨な魔界の中で、とりあえずまだ一人だけ幸せな顔を保っていられる上様に救われる私である。その幸せが崩壊するのも、さほど遠い日では無い。 【今週の魔界独りぼっち】 信子様は結局、お友達が欲しいだけだったんだなあ。京都から嫁に来て、八百屋の娘とその侍女に踏みつけにされて、プライドなんかとっくにズタズタで、でもそれを顔に出す事は鷹司家の娘としての見識と誇りが許さない。 「嫌いじゃ嫌いじゃ嫌いじゃ!」と、口に出して言えればどんなに楽だったか。だからせめて、自分となにかを分かち合える相手が欲しかったんだなあ。生まれついてのお嬢様安子が側室に上がって、故郷である京から右衛門佐がやってきて、 「ああ、自分にもやっとお友達が出来るかも知れない! 嬉しい! 私は独りじゃないんだ!」 と思った途端、今度はその二人が自分に無断で勝手に仲良くし始めちゃって自分はまた蚊帳の外。愛児を抱いて満たされてしまった安子にひきかえ子供を産めない我が身。お伝の背中を押したのは吉保の一言だが、信子様の背中を押したのは、やっぱり「淋しさ」というものなんだろう。孤独の中で淋しさを溜め込み過ぎると、ときに人はこういうふうに変質してしまうものなんだなあ。おそろしいなあ。だからって子供殺していい訳が無いけどね。信子様の「笑い」は断じて勝者の笑いでは無い。 「勝者と敗者、笑う者と泣く者が入れ替わり立ち替わりするのは、世の常にございます」と音羽姐さんに言われる迄も無く、犯した罪は必ず彼女の身に返ってくる。 【今週のご兄弟】 子役の人に芝居つけるのは難しいだろうけど、徳松も長丸も本気でキャーキャー楽しそうに遊んでて、見ていてかわゆかったです。徳松も5歳で早世という、なんとも不幸なこの兄弟。縁から落ちた長丸の見舞いに兄が摘んであげる花が「撫子」っていうのも、「撫でし子=撫でるように愛した子」の意味を思い合わせて落涙。 そんな兄弟メインの回に、兄・染太郎を失ってもがんばる弟・海老一染之助氏がゲストというのも、なかなか不思議な巡り合わせではありませんか(笑)。
by red_95_virgo
| 2005-11-14 18:01
| tv
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Comments(6)
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ハナ
at 2005-11-14 20:55
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初めましてレッドさん。いきなりですがこのブログの虜になってしまいました。大奥テレビ放映以上に楽しみしています!今週の~のサブタイトルから全てツボ。笑えるだけでなく、今週の魔界独りぼっち、同感です。泣けるね~。来週の更新も木10よりも楽しみしております。
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かわうそ
at 2005-11-15 06:02
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今週の副題、三文字じゃなかったですね。
子供を持つ身にとっては、すごく後味が悪い回でした。 お伝が自分の子どもを使って、ライバルを追い落とそうとする。 徳松が生長して(しないけど)このときの事はなんだったか理解したときのショック。 母親を軽蔑し、自分がわからなかったとはいえ、殺人(未遂)者となったしまった後悔。 我が子のためといっても、結局は自分のため。 お伝自身が手を下すことよりも、信子の哄笑(恐ろしくて悲しい)よりも、徳松に大好きな弟殺しを無意識にさせようとした事が、もう駄目でした。 それにしても、徳松って、重たい名前ですね。 徳川の徳に松平の松。 将軍家を背負わされた重圧で、潰れてしまったのかも。 上様の西瓜の種飛ばしや、膝枕で甘えるほっとした場面もありましたが、今回は冷静に見られませんでした。
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red_95_virgo at 2005-11-15 13:33
>ハナさん
はじめまして、コメントありがとうございました。 かなり偏ったレビュー書いてんなあと自分でも思いますが、放映より楽しみだなんて仰っていただくと身が引き締まります。だのに更新のペースが遅くてほんとすみません……(汗)。 林監督は、 「今回は歴史上の出来事よりもバトル重視で描く」 とインタビューで語っていました。ぶっちゃけシリーズ第一作、第二作に比べてレビューを書くのもいろんな意味でヘビーな感じですが(特に今回は……)、最後まで見届けたいと思います。
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red_95_virgo at 2005-11-15 13:45
>かわうそさん
私は子供がおりませんが、後味は十分悪い第五話でした。 我が子徳松を弟殺しの犯人に仕立ててしまうところだったお伝、失敗して一度は思い直すも、ちょっとした事でまた誘惑にかられてしまう。 子を持つ母が一つ間違えば陥ってしまうかも知れない陥穽とは、こうまでもおぞましく悲しいものなのですね。 あからさまに愚かしいお伝と、小さき者を虫のように平然と殺しておいて哄笑する信子、どちらも「自分可愛さ」の余り。 後味の悪さの中に、そういうふうになってしまう「人間」というものを見つめる作り手の視線も、確かにあったと思います。
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葉
at 2005-11-17 20:21
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染子ちゃん 正装してるときはぽっちゃりがかわいらしいけれど、お寝間ヘヤーだと子だぬきみたいで 確かに 北村さんの想われ人ならもそっと
お痩せになってほしいところです。 今夜はお子様誕生・・・実際はどちらのお子だったのでしょう。どっちにしろ出世の道具として利用する柳沢は、染子にはむごい夫ですがそれでも 愛していけたのでしょうか。 もうすぐ・・・ワクワクします。 12月30日 大奥スペシャル放送決定とのこと。 うれしいですね。 かつての上様と柳沢の関係 当時柳沢の恋人だった女性(理名ちゃん の二役)をはさんでの三角関係 などなど 出番が多そうです。。。
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red_95_virgo at 2005-11-18 12:47
>葉さん
子だぬき! 仰る通りです(笑)。お子を身ごもっている時期ならばぽっちゃりも良いですが、自害するほど思い詰めてるわりには顔がプックプクだなあ、とちょっと引いてしまいました……(貫地谷しほりちゃん、かわいいんですけどね)。 昨夜の放映も見ましたが、またしても生まれたお子を取り上げた吉保の笑いが意味深でしたねえ……。 さて、大奥スペシャル。上様と吉保の過去が描かれるって事で、なにかと嬉しいシーンも多いのではないでしょうか。すんごく期待してます!
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