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2005年 10月 31日
「この大奥では、人に嗤われて泣き寝入りするか、勝って笑うかのどちらかなのじゃ」 「勝ち」とはなにか、「負け」とはなにか。 完璧に閉じられた「大奥」という世界でのバトル心得を、覚悟の足りないビギナー安子、それを通じて観る側にも説いて聞かせるような、大変面白い第三回。 「逃げを打てない閉塞した環境でのデスマッチ」というテーマの下、今私がこの『大奥〜華の乱〜』と『アストロ球団』の感想を交互に書きつづっているというのは、決して偶然ではございませぬ。 【今週の般若上等!!!】 栄子の目ん玉ひん剥き顔から始まる第三回。迂闊に小さい子に見せたらひきつけを起こしそうなど迫力。ええもうあんたがヒロインて事でいいですよ。顔も豪快なら桂昌院・上様への直訴のやり方も安子いじめの手段もあけっぴろげ、大奥随一のラテン女・お伝。栄子のスケールはテレビのフレームにはでか過ぎるのか。大陸的というか馬賊の女頭目顔というか、ちょっと『羅生門』の京マチ子がよぎりましたがいかがでしょうか。人というより神仏に近い野蛮なエロスと酷薄さをたたえた栄子、『アストロ球団』で言うならこの人が丸太だな。次週予告の 「嫌いじゃ嫌いじゃ嫌いじゃ!!!」も豪快この上無い。丸太の面目躍如だ。ゴーゴーお伝ちゃん。 【今週のお戯れ上等!!!】 これまでにもいろんな役者のいろんな上様を見てきたが、美貌と気品という点でこれを凌ぐ上様役者はそうそう出現しないのではあるまいか。これに勝てるのは松“王家の血筋”たか子ぐらいだろう。そういう意味では両者共演の『コーカサスの 「またそなたの閨へ行きたい」とあけすけに囁いて悪びれぬのも美人ゆえ。下世話な台詞や下世話な行為に及んでも「下品」に堕ちないのも美人ゆえ。個人的にはキンキラ赤羽織片肌脱ぎで投扇興プレイするバカポップ上様が大好きですが、恋窶れして紫の病鉢巻の上様も見てみとうございます。谷原章介さんが「保名」を舞ったら綺麗だろうな。 【今週のビジュアル系上等!!!】 タイガータイガーじれっタイガー! ウルフ商会の人がいきなり猫の皮をかぶった虎になっていたのでびっくりですよ。北村一輝はもともと色が黒いというのもあるが、谷原章介の白子さんに対して黒子さん的ポジションで大奥美人図の一翼を担う側近左・悪(笑)。気の利いた事も言えず芸も無い朴訥上等な牧野様が「かわいいかわいい安子のパパ」というだけで返り咲く理不尽さを嫉妬の焔と共に噛みしめながら、掌中の玉・染子を上様に差し出すのだが、こうなるとどこまで吉保が染子に本気なのかというのが判らなくなってくる。それなりに心中の葛藤は窺えるものの、彼の表情は既に「勝負」を始めてそれを愉しむ男の顔になっているからだ。そこにかぶるナレーションも、 「すべては、柳沢様の謀(はかりごと)だったのでございます」ですしねえ。第一回第二回は「まつげバサバサ、黒目がち」で「皆様に愛される側用人」だったのが、ここへ来て漸く伝家の宝刀・一輝の三白眼流し目ビーム炸裂。秋冥菊のほの白さに照らし出された横顔も、スリーアミーゴスをちらりと見返る湯本@『沈黙のアリバイ』さながらの不潔で淫らな表情も、どちらも実に結構。舞う上様の背後で大鼓打たれた日にゃあんたもう……。こんな美貌の囃子方がいるんなら金に糸目は付けねえ。ビームに射殺された数多の屍を踏み越えて悠々と歩を進める美貌の側用人、猫の皮の下で研ぎ澄ました爪と牙を全開にする日を愉しみにお待ち申し上げ候。 【今週の東西クールビューティー上等!!!】 雛人形の如き美しい無表情の下から毒をちらちら覗かせる常磐井の局=右衛門佐。同じ京生まれの誼で戦線を張ろうと訴える信子様の弱味につけ込み、まずはここで優位に立ち、しゃあしゃあと扶持米百石、金五百両、更に大奥総取締の地位までむしり取るしたたかさ。 「御台さん。物事にはそれなりの道具立てと書き割りが要りまする」は、この美人の口から出てこその名台詞かと思います。一方、いわゆる善玉なのか悪玉なのかが不明瞭なキャラクター音羽。安子の監視役ではあるが、優勝劣敗の台詞にしろ、ある意味安子に大奥という場の理を説く師匠的役割も担わされているのか。階段から滑り落ちた安子を回廊の上から見下ろす時の、クールな仮面が少しだけ外れた音羽姐さんの切なげな表情に激萌えですた……。 【今週の喧嘩上等!!!】 いじめられて無抵抗にうじうじと泣いてばかりいた女の子が進退窮まって腹を据える覚悟を求められ、ドラスティックに変貌する——というのが『大奥』の定番。第一作で家定と閨を共にした翌日の篤子vs瀧山と、今回のラストの安子vsお伝の構図はまったく同じ。「廊下で行き会って睨み合い、すれ違った瞬間にスローモーションになる」というパターンですね。ついでに言えば『新選組!』第30回「永倉新八、反乱」の山南vs土方@前川邸土蔵前の絵もこれにすごく似てる。だめだ山本耕史がお伝に見えてきたよ……。ま、新選組も男の牢獄でござりまするゆえ(笑)。 それにしても安子の顔から明るさと可憐さを抜くと根性の悪さが前面に出てくるものだなあ。しんねりと黙り込む安子は桂昌院でなくとも頬の一つや二つ張り飛ばしてやりたくなるが、 「今一度同じような事が起こりましたなら、その時は、上様にお願いして、大奥の厄祓いをしていただく所存にございます」と眼前の「厄」に向けて言い放ち、その足で常磐井の局の大奥総取締就任を上様におねだりに行く安子も、いよいよ伏魔殿の一員に相応しい面構えになってまいりました。次週もまっすます目が離せねえ。
by red_95_virgo
| 2005-10-31 15:52
| tv
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Comments(7)
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かわうそ
at 2005-10-31 17:28
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ふっふっふっ、がーぶちょんの鴨さんなら谷原さんの上様や、虎グッズ好きのお側用人はお気に入りでしょうな。
でも、『保名』は、紫乃さんのような、切れ長の目の細面の人に舞って欲しいな。 今の谷原さんはお世辞にも細面とは言いがたいもの。(あのかわいいぷっくりしたほっぺたは、きかん坊上様の役作りのためかしら?) ああ、仁左さまの『保名』見たいなあ。 音羽さんはちょっと不気味ですね。 ただの桂昌院さんの腹心ではなさそうな。 一つ不満。 信子さんが袱紗のようなもので涙をぬぐっていたけれど、あの時代は、懐紙で拭くのではなかろうか? どう思われます?
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dayu2004 at 2005-10-31 19:15
週に一度、「大奥」での美人観賞と、ここでのレビューを読むことがセットでサイコーの娯楽になってます。
レッドさんの冴えわたる表現に、もう感心したり、爆笑したり。 お伝ちゃんの直球勝負には、実はちょっぴり応援したい気にさえなってきました。 ラテン女・お伝の栄子は実生活でもラテン系の社交ダンスの得意な人なんですよねー。 情熱とエロス剥き出しの栄子のダンスは、そのままお伝の方へと繋がっていたんですね。 ハラを据えた安子ちゃんの能面みたいに冷たい怖さとの対比が、これからますます楽しみになってきました。 「美人」上様と「黒子」側用人のこれからも楽しみです。
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red_95_virgo at 2005-11-01 14:29
>かわうそさん
「美人は全部私のもの」ですよふっふっふ。『日本の歴史』の「信長最期の日」観てて、 「綺麗な男の子はべらかすためだけに権力持ちてえなあ」 としみじみ思う昨今……。 さて谷原さんですが、たぶん今、上様的貫禄をお出しになるべくぷっくりキャラ(笑)と化しているかと。伊東先生の時はもうちょっとスレンダーなほっぺでしたし。少しお窶れになるとまた色香が増す方なので、上様のあとは追い詰められる悲劇の主人公とかも観てみたいです。 信子様の袱紗、私も懐紙が普通かと思ってましたが、高貴な方ですから、紙ではなく絹の手巾を使い捨てにされてたのかも知れませんね。「第二章」でも於江与が絹の手巾を使う場面がありました。 >dayuさん お伝ちゃん、応援したい気持ちになってきますよね(笑)。なんであれ腹に溜め込む事が出来ず、ばんばん表に出してしまう。それで自分もまずい立場になるのに、あんまりそんな事考えない。子供のように真っ直ぐで不器用な人なんだろうと思います。育ちの悪さがコンプレックスになってるとこもまた良い。 ぶっちゃけ何不自由無く育ったお嬢さん・安子の数倍は贔屓です(笑)。
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葉
at 2005-11-01 15:27
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今回 感情移入したのは染子ちゃんの大粒のなみだでした。もし、自分だったら 最高の裏切りをした吉保様を許せず そのまま屋敷を出るか自害するかだと思いました。 カメラの角度が柳沢の心の葛藤をさらに
リアルにみせた重厚なシーンはさすがの演技力です。 三人衆が言ってた「おみ足で踏まれたい」はパスだけど、 あのお目で 見つめられたい お手に触れたいはまさにみんなの代弁でしたが、 「柳沢さま~~あ」に十八番の流し目をしたのは 監督さんのサービス だったのでしょうか。 あさってですね~。 年明けにまた「夜王」がはじまってレギュラーででそうな噂です。。。
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red_95_virgo at 2005-11-02 00:45
>葉さん
染子が上様に抱かれている時の、縁先での吉保の表情がなんともたまりませんでしたよね。 心中の葛藤を敢えて押し殺しているのか、それとも染子そのものも、彼にとっては出世の手駒の一つなのか。 たぶん染子が上様の子をみごもるという展開でしょうから(史実は上様のお手付き染子を吉保に下げ渡しですが)、これからの吉保の心理描写、吉保の変化が愉しみです。 そして『夜王』、噂出てますね(笑)。信憑性がいまいちな感じですが、また聖也に逢えるんだとしたらすごく嬉しいです!
こんにちは。TBありがとうございました!記事、楽しく読ませていただきました。北村さん演じる吉保の今後の動きが楽しみです。
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red_95_virgo at 2005-11-03 01:35
>ちーずさん
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました。 私のほうはTBだけで失礼してしまい、大変恐縮です。 『TVナビ』での林徹監督のコメントによれば今シリーズは「バトル重視」との事ですが、男女入り乱れてドロドロする中、お戯れ大好きな上様の周囲だけは空気がほんわかピンク色、みたいな感じで、そのギャップも見所でしょうか(笑)。 >かわうそさん すいません、「第二章」とか書いてしまいました。 勿論「第一章」です。三部作の二作目が「第一章」って、なかなか紛らわしいですね(苦笑)。
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