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2009年 04月 05日
ぢごくを抜けたことは抜けたのですが、抜けたらいきなり花見モードで漬け物+暴飲暴食三昧。
くわえて吉井ちゃんツアーの旅程考えたりホテル予約したり土地土地のおいしいもんをチェックしたりで小鳥ほどの脳味噌はもう容量いっぱいです。ドラマの感想なんか完璧にお留守です。お留守のあいだに6月に伺う予定のご当地じゃたいへんなことになっていた。今夜は14話放映だっつうのにいまだ11話をうろうろしております。まだるこしくてすみません。しかもどういう祟りかばんめしの支度をしていて左手の親指を庖丁でざっくりやってしまい、タイピングも覚束ない。ぼちぼち書かしていただきます。 「名家の跡目争い」という大枠があって、そのなかで「上杉景勝」と「上杉景虎」という、ひとつ違いの血の繋がらない兄弟が微妙な距離感を保ってて、その若いもんふたりの周辺にいろんな「おとなの事情」がひっからまって、かっぱらったりかっぱらわれたり、騙したり丸め込んだり血で血を洗ったり。 御館の乱というものは、自分如き与太郎がフィクション関係をちょこっと読んでみただけでも、たいそう複雑で、刺激的におもしろいドラマです。 そのとき、背後で軽やかな衣ずれの音がした。入ってきたのは涼しげな直衣を着た若者であった。若者としか、家康には見えなかった。 上杉景勝というひとをそのように描写し、老獪な家康をがたがたと「恋」に突き落とし、そして私の萌えメーターをもぶっちぎってくださった岳宏一郎先生、その筆で綴られる御館の乱の物語を、命のあるうちに読んでみたいものだ、と熱望しています。 人物描写も構成力も台詞術も、なにもかも岳先生に遠く及ばぬ脚本家の手になるドラマよりも先に(ていうかほとんど間一髪で)、岳先生をはじめとする諸先生による豊饒を味わえたのは幸運でした。そこでつかんだイメージに北村一輝という肉体を加味して出来上がっている自分のなかの「上杉景勝」という像は、史実からは遥かに隔たっているもののそれなりにぶれの無いものになっています。それゆえ私はこのドラマをどうにか視聴していられる。つまり『天地人』を視聴しながらじつはまったく『天地人』を視聴していない、私はそういう、非常に変則で邪な物語の読み方をやっているのかも知れません。 少年のように清廉な外貌の下に潜めた非情と熱、御曹司らしい鷹揚さ品の良さでそれらをふわりと包み込んでそこに端座している。そういう、一個の魔性ともよべるような景勝公を造形してみせた岳先生なら、では彼に対峙する「上杉景虎」という人物をいったいどんなふうに描いてくださるのか。そのあたりは妄想族に徹するよりほかありませんが。とりあえずは『天地人』の景虎様です。 『天地人』の景虎様。 じつはそれなりに好き。 キャラクターの造形が秀逸だから好き、ということではないです。当たり前ですが(笑)。 造形が未熟で粗雑で矛盾だらけだからこそ気持ちが添いやすいという、ある種怪我の功名的「好き」だったりします。あの美しい玉山鉄二さんが、鼻に皺を寄せて、あんなに見苦しい表情をみせる。そこらへんが自分にはたまりません。とはいえ いままで忍びに忍んで景勝殿を立ててきた。これ以上の屈辱はもうたくさんじゃ! という台詞はいくら超脚本とはいえいきなり落丁し過ぎではないかと思いました。 あんなときもこんなときも、このひとは自分の立ち位置をいつもいつも「景勝の下」と思っていたのか? このひとは、それをこのうえない恥辱と思って、ずっと堪え忍んでいたのか? などと、ついつい過去の回の録画なんて観返して、いろんなもんをほじくり始めてしまったりします。生来盆暗で迂闊なので、そこでいまさらながら謙信公ご存命のころの席次をみて、「をや、これわ」とか思ったりします。 謙信公からみて左に景虎、右に景勝。 そういう位置関係です。春日山城の広間でも陣中でも変わりません。 皆様ご存じのように、いちばんえらいひとが中央に座を占める場合、その次にえらいひとがどこに座るかといえば、いちばんえらいひとの左と決まっています。 たとえば、帝の次にえらいのは左大臣。右大臣は左大臣の次です。えらいというか、「主君がより重んじているほう」が常に左にくるようです。陰陽思想では左が陽、右が陰ですから、陽を陰より重く見るという発想なのかも知れません。武士の場合は太刀の位置とかも関係してくるみたいですね。 このドラマの景勝と景虎は、見た目も気質もそれぞれ陰と陽のアイコンになっていますが、着座の位置においても歴然とそうなのでした。いまよりもはるかに「上下」に厳しかった時代、主君の左の座を与えられるということは明快な示威でもあったろうと思います。ときおり景虎が吐くお先っぱしりな意見は、「俺は左にいるんだ」という驕りゆえだろうし、ともあれ謙信公の左の座を与えられた景虎はべつに景勝に対して忍ぶことなどなにもなかった筈だし、その時点で「屈辱」など感じる必要もなかった。そんな余地すらないほどわかりやすい差が、彼らふたりの席次だけで、誰の目にも明らかだったのではないでしょうか。 ところがそれを、イっちゃった後家さんがイタコ状態で口にした「御屋形様のご遺言」といういかがわしいものによって、あっさりひっくり返された。 そりゃはらわたも煮えくりかえるというもんです。 「忍びに忍んで」とか「これ以上の屈辱」という憎悪に塗れた言葉がいかにも唐突に彼の口から零れるのはどうしてか。些か強引ですがその根拠は、もはやこういうところにしか、私は求められません。 左右の格差ということになりますと、じゃあ『新選組!』での山南敬助と土方歳三の位置関係はどうだったのかということもついでに気になる因果者でごめんなさい。 壬生浪士組が新選組に改まることを近藤勇が隊士たちに告げる場面で、近藤の左にいるのは山南。 土方は右です。 かたちに則れば、局長近藤が重んじているのは総長山南ということになります。しかし近藤が気を許し信頼しているのは副長土方のほう、というのは皆様ご存じの通り。どちらが上位とは、一概に言えません。左と右という位置とその意味は、一筋縄ではいかないように思えます。 景勝と景虎に戻れば、見方によってはふたりの陰陽が逆転するというめんどくささもあり。陰陽でみれば 兄=陽 弟=陰 であり、年齢的には景虎が1歳上なので兄(陽)。しかし妹・華姫を嫁がせているという立場から見れば景勝が兄(陽)。 ふたりがふたりながら、兄であると同時に弟である。陰陽定めにくい、曖昧で危うい関係。 先に裏切りしは景勝。然様な卑怯者を、この春日山の主にしてはならん! この戦、まことに我らに義があるのか。わしが身を引けば、この戦を、終わらせることができるのではないのか。 血の絆をもたないからこそ血というその重たさにも縛られずに済む。 「浄い国」という大義を第一に思い、協調し、歩んでいける相手だったかも知れず、けれどもそこでそうはならず、僅かな齟齬を自らが押し広げ取り返しつかなくさせているようなじれったさが、ま、有り体に申せば「萌える」ということだったりもするわけで。 ああ、ええわあ……。 【殿のスマイルカウンタ】 第十一話終了時: 16 無理です今回は。笑えっつったって無理。「一生一度しか笑顔を見せなかった」という逸話まで残る人物を演じているので、そうそう安易に笑顔ばっかり、いくら私だとて期待もしちゃあいません。むしろとのの場合、後ろから蹴り入れたくなるくらいの煮えきらなさ、迷い、揺らぎ、不安、などなどがあまりにも度を超していて、 「むしろその感情表現は、お年頃の女の子のそれではありませぬか、との!」 みたいな事態になってしまっておるがそれも乙。だって演じてんの北村さんですから。ごめんなさい史実景勝ファンの皆様。ていうか前回書きましたがますます「ふたりの王女」状態に拍車っつか。身丈に合わぬ「義」を負わされ、ひたすら「浄く」あらねばならないアルディス=景勝公と、亡き義父を象徴する水=天からの雨によってあらかじめ敗北を告げられた戦に、それでも「自分」というものの矜持を問わねばならないオリゲルド=景虎様。 ああ、ええわあ……。 ええんですけど、しかしおもわず我が耳を疑ったのが、「一度景虎様と添うたからには、兄との縁は捨てまする!」と必死で縋る華ちゃんに対する景虎様のご返答、 もうたくさんじゃい! 「じゃい」? ちょ、景虎様、「じゃい」? いえあの、「じゃい」はともかく台詞のあっちこっちがですね、なにかと粗雑なわけです。たとえば遠山様の 見せかけの虎かと思っておったが にしてもなんで「張り子の虎」じゃだめなんだろう、とかさあ。 かよさんの ただ単に、奥方様が声をかけられただけにございます。 って、戦国時代の越後のおばちゃんが「ただ単に」なんて言わねえと思うんですけど、とかさあ。 「ここでこう言ってくれれば、それだけでもっと気持ちよくイけるのにー」 みたいなのが毎度山積。史実がどうたら構成がどうたら人物造型がどうたら言う以前に、まず書かれた台詞ひとつひとつに艶も色気も皆無というのがどうしようもないです。言葉を生業とする者としての「芸」を磨かなくても、やっつけ仕事で平然と「プロ」ってできるもんなんですねえ。じっと手を見ちゃうわ。
by red_95_virgo
| 2009-04-05 22:05
| 天地人
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Comments(3)
Commented
by
ま
at 2009-04-06 21:48
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880円。出します。日刊~は動きがともなわなくないていたところ、やっほぅ。で、こちらも少々お邪魔す。お手手の回復に、念飛ばしつつ。岳宏一郎先生。これも買い。今回、関連書物でははじめの一歩也。
レッドさんテキストから、その陰陽二人の関係性齟齬の萌芽らしきものとしているのが、わんこ事件の事後、六の始末を謙信公へ計らうようにお願いしておいたという影虎と景勝のやりとり。影虎の、周囲に気を遣うあまり、足元が心許無い様子や、殿の返しはレッドさんテキストで的確に現されていて。あれは両者のあり様がわりとよく出ていたと思ふ。影虎は、はい、矜持を問いつつ、ご自分を疑えなかった、流転の身の哀しさがまたオリゲルド? ちょい妻夫木さん。無名の主人公を演じるその奮闘ぶりに拍手中。赤壁鑑賞後から、軍師孔明たるもの、扇ひらひらさせ動きは少ないがたしかもとはよく動いていた農夫系。兼続もよく動いていてよい。殿に「たわけものめが!」といわれてもめげずにいる姿はかわいいっす。&予告の切り取った「たわけもの」がより堪らんというお話は相当感嘆。 一方で、芝居は独りでするものではないんだな、と改めて唸。 では、後々とも、ごゆるりと。
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Commented
at 2009-04-07 00:22
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
red_95_virgo at 2009-04-07 23:56
>ま さん
日刊スポーツですが、バックナンバー購入できるようです。 ちょっとめんどくさいですが、入手ご希望でしたら下記のリンクご覧下さいませ。ご参考迄に。 http://www.nikkansports.com/ns/nikkansports/paper/backnumber.html 岳先生の『群雲、関ヶ原へ』は、関ヶ原という複雑な群像劇に関わった超メジャーからそんなメジャーじゃない大小名それぞれの「御家の事情」を生臭く描き出しながら、まさに「群雲」状態で関ヶ原という「その日」に雪崩れ込んでいく様を活写する、傑作・力作だと思います。 ドライでシニカルでユーモア漂う筆致に、進退を問われたときの戦国大名というものの美しさまでも堪能。なかでも景勝公がある意味「裏主役」だったりもするんで、北村ファンとしちゃ、読みながらなかなかたまんないです(笑)。 妻夫木くんの兼続なんですが、景勝公との関係性についてほじくり始めると些か邪な方面に暴走してしまいそうで、ちょっと手綱締めてたり致します。すいませんそのうちたぶん暴走します(笑)。
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