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2008年 10月 23日
昨今、
「的を得る」 などという、どう考えたって物事の理に合わない誤った言い方も、「めんどくせえから許容」みたいにされちゃってる傾向が、世間一般にはあるようです。 ていうか「誤用の許容」のほうがあまりにも多いので、 「ちがうよ、的は『得る』んじゃなくて『射る』んだよう!!」 とか声を大にして主張しようもんなら、鬱陶しいやつと思われて煙ったがられかねません。 あと非常に多いのは「さわり」という言葉の誤った使い方ね。 「さわり」の事を、たとえば「導入部」とか「簡単なところ」とか「ネタバレしない程度のダイジェスト」などという意味でお使いになる方がじつに多いです。 「的を得る」に次いでいらいらするわ。 10月頭から始めた弓ですが、先週から実際に「的を射る」という段階に入っています。 エアでやってたときはなんとか形になったもんが、実際に弓と矢を手にし、矢をつがえ、引き絞って放つという事をしますともう、惨憺たるありさま。 笑っちゃうほど酷い。笑ってる場合ではないのですけど、 「どうして己の体はこうまでもこっちの言う事を聞いてくれないおおばかものなのだろう?」 と思うと、落ち込むとか以前に可笑しくてたまりません。 三味線や太極拳のお稽古始めのころも、同じような場面にぶつかってなにかとへこんでいたっけなあ……。 遠い目をして笑いとばせるようになったぶん、年の功ってやつなのかも知れません。 引き初めは外に出て、的の5メートル前から射るというのをやり、次に10メートル前、そして射場内から射る、というところまで今日はきました。 仕事がてんぱってて「10メートル前」の回を欠席してしまったので、いきなり射場から射てみよといわれ、それだけであわあわしてしまう。 射位(射る位置)から的までの距離は28メートル。 他の方をみていると、最初っからきっちり的に当てる方もいるし、途中で矢が落ちてしまう方もいるし、皆さんいろいろです。 全部で四射したうち、三射は芝生に刺さったりあさっての方角へ飛んでったりとへたれな事になりましたが、最後の一射はどうにか安土(あづち=的を置いた盛り土)に刺さってくれました。 当たる当たらないは二の次という発想が弓道にはあって、「当てに行く」というのはたぶん下品な事とされるんだろうけど、やっぱりこのなんというか、「届きました」という爽快感は良いものですねえ。 先生には、 「なんで一個やるとさっきの一個を忘れちゃうのっ!」 とひきつった笑顔でしごかれましたけど。 わかっちゃいるけどよう。ぶきっちょもんなんでなかなか人並みにいかねえんだようオレってやつぁ。 いつかするすると、水鳥が水面をすべるがごとくの自然さで動けるようになるとよいなあ。 と思いつつ、“踊るダメ人間”と“バトル野郎〜100万人の兄貴〜”爆音で聴いて正拳突きしながら帰りました。 日本で生まれたものには宿命的に、意図的な不合理性というものがつきまとうようです。 弓もそうですし、能楽の楽器などもまたそう。 「そこをそうしなけりゃもっと合理的にプレイできるのに」 というところから、それは承知で敢えて外れていこうとする。 不合理や矛盾から生まれるつらさを、やる側の肉体に強いる。 不合理や矛盾に耐えたその肉体から生まれたものに、「美」という価値を見出す。 どうも自分は、日本という国の文化のなかに散見されるそういうものが、うまれつき大好物のようです。 弓を持ち、的という動かぬものに相対してみて、その不合理や矛盾を自分の体で味わってみてはじめて、自分の体というもののあれこれがわかってくる。 正しくメカラウロコ。弓は予想以上におもしろいです。
by red_95_virgo
| 2008-10-23 13:31
| 腰巻横町便
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Comments(2)
Commented
by
M子
at 2008-10-24 15:30
x
そうですよね。不合理だと思うものを体に強いていくうちに、神経が刺激されて目をさまし体のなかに回路ができて脳と繋がっていくのを体感すると、自分でじぶんを見直しちゃったりおもしろくなりますよね。
これって普段の生活じゃぜってー必要無い動きだよな〜と思いつつでも自分の足の甲が自分より背の高いところにある頭めざして自分の思い通りに蹴り上がっていくさまを見ると鍛錬と稽古の繰り返しってスゴい!って単純に思います。 内観できる人は神経の繋がりも早いと思いますので体との対話を楽しんでくださいませ。
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Commented
by
red_95_virgo at 2008-10-25 00:10
>M子さん
ほんとほんと。 己の肉体って己の意思ひとつでどうにでも変わってゆけるもんなんだわ、という事って、日常生活ではなかなかわかんないものですよね。 むかし気功の講習で教わった「念じるだけで指を伸ばす」ってやつも、呑み会とかでやるとなかなか場が盛り上がったりいたしますが(笑)、これもべつに手品じゃなくて、体との対話の一環。肉体に思いを伝える、その伝え方の方法のひとつに「型」というものもあるんだろう、という気がします。 人の体って不思議だなあ。 自分の限界なんて、自分で定めたりしないほうが良いんですよね。
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