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2007年 08月 31日
蛇くふときけばおそろし雉子の声(芭蕉)
あの声で蜥蜴食ふかや時鳥(其角) 夏のはじまりのころ、梔子の鉢植えを買いました。 夜半に目覚めると部屋じゅうが息苦しいほどの芳香で、ちょっとなんか、死体になって寝棺に横たわってるような気分など味わえて愉しかったです。 花が終わって本格的に暑くなってきたので、鉢は庭に出しました。 そうしたら先日、一夜にして葉っぱが丸刈りにされてしまっていました。 鉢の周囲には大量の、直径3ミリほどの黒いつぶつぶが。 植物の種子かと思ったが然に非ずです。 梔子の枝をよーくみてみたら、まるまる肥えた緑色のひとらが数匹。 そうです。喰われてしまったのさ芋虫どもに。 購入したとき、雑貨屋のおばさんも、 「梔子はきれいだけど、虫がつきやすいのよね」 と言ってました。 梔子を置くと蟻が寄ってくるともいいますし、まああれだけスウィートな匂いを出して誘ってるんだもの致し方あるめえと思うけど、ここまで露骨に貪り喰らわなくったってよ。 通常は仏のような私だが、この仕打ちにはちょっとキレまして。 おめーらなんかおめーらなんかと呪詛の言葉吐きつつ枝からひきはがそうとしたら、やつらもそれなりに妄執が激しいらしく、予想外の力でがっちりくらいついてやがって、ちょっとの事ではひきはがせません。 そのうち指に力入り過ぎてなかみが出そうになったのできもちわるくなってやめ(笑)。 わりばしでつまんでトイレに捨てて水葬刑に処しました。 ウィキペディア読んでたら、梔子を食草とする芋虫は、「オオスカシバの幼虫」とあります。 オオスカシバってなんだべと思ってさらにリンクを辿ると、こんなひと(虫のお嫌いな方はみないでください)。 ちょっと形状が海老っぽい感じなので、私は昔っからこれを「エビちゃん」とか「エビなひと」とかむちゃくちゃな呼び方をして正式名称を知りませんでしたが、そうか、やつらが成虫になるとエビちゃんになるのだったか。 翅が透明なので、「大透翅(おおすかしば)」なんだって。 ちなみにエビちゃん。 ぶぶぶぶとホバリングしながら花の蜜を吸ってるところをよくみかけます。 たまにハチドリと間違えるひともいるとかで、こんなところにもほーら、宇宙に続く森が出現(笑)。 虫といえば先週、とある作家さんのエッセイの校正をしてて、「昆虫食」の事を調べていました。 日本においては、長野や群馬、沖縄といった地域を除けば、昆虫食は「きもちわるぅい」などと忌避されがちですが、調べていくと、昆虫食を偏見から解放し、食文化として認識してもらいたいと考えて活動されてるサイトさんなんかもありまして、なにかと勉強になりました。 ま、実際のお料理のお写真なんかが総天然色・超接写で掲載されてんの見ると、 「やっぱこりゃ虫の嫌いなひとが見たら気絶」 とか思ったりもしますが(笑)。 猫のみーちゃんは、夏になると庭で蝉を捕獲して、せんべいを食うような小気味よい音を立ててぱりぱりと食っています。あまりにおいしそうな音なので、 「みーちゃん、それもしかして川海老の唐揚げみたいな味なの?」 とか思ってしまいます。 ここんとこはずっと、NHKスペシャル『世界里山紀行』三部作をみて涙ぐんだりしてますが、中国・雲南省西部の竹とともに暮らすひとたちのお話のなかで、妊娠している娘さんの滋養になるようにと、お父さんが竹に寄生する「竹虫」という蛾の幼虫をいっぱい獲ってきて、油炒めにして食べさせてるところが出てきました。 腹のなかの子供を養うために、別の生き物の子供を食べる。 人と虫を、竹とともに生きる兄弟のようなものだととらえる彼の地ならば、それもまた、竹から繋がってゆく宇宙の理というものなのだろう。 そんなふうに食い食われた諸々の生命すべてが、「竹」という直立する宇宙のなかで、ぐるぐると融け合って、循環して、どこへかへ還っていって、「あるはずのない海」のなかから、また生まれてくるのかもしれないなあ。 昆虫食は、自分はまだ実践の機会は無さそうですが、 「だが食って食えない事もあるまい」 などとうっすら思ったりもする夏の終わり(笑)。
by red_95_virgo
| 2007-08-31 11:06
| 蓬屋日月抄
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Comments(9)
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ぽんぽこ
at 2007-08-31 19:30
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子供のころ、おにいちゃんたちにおみそでついてって、蜂の子を食べてるおにいちゃんたちに心底震えました。。
父はイナゴやサワガニのカラアゲだかツクダニだか田舎から買って嬉しそうに食べます。 ぽんぽこは見てるだけで血の気が引きます。 あの声で蜥蜴食ふかや時鳥、、 あれがなんかの拍子に、なんだか、その顔で虫喰らうか美人、みたいな形に脳内で歪んで、美女の口から虫の足がはみ出てる妄想が浮かんで怯えちゃうんです、、。。 足、、Gですね、あの妄想に現れるあれは。。 そこまでいかずとも、どうにもこうにも節足動物はねえ、何かと弱いです。。 腹側もいかんです。。 は!! 思わず自分の恐怖妄想に夢中になってしまいました。。 梔子、お見舞い申し上げます
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吉本 彩
at 2007-08-31 20:52
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猫ってセミ食べますよねー。うちの猫もそうでした。大島弓子さんも
愛猫がセミや雀を食べるのを見て、「これは原始の名残なんだから 止めちゃいけないわ」と言い聞かせてたそうですし。うちは、父が 「蜂の子」や「海老のおどり食い」や「白魚の生」みたいなグロテスク なものが好きで好きで、、、、(苦笑)。子供の頃は逃げ回ってましたよ。 味見させられるから(嫌)
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吉本です。連投すいません。
at 2007-08-31 20:57
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投稿して思い出した。うちは祖母が京都の伏見稲荷の近くに住んでたん
ですが、あそこの名物は「雀の丸焼き」(恐)形が、、、、。もう、、、 ご想像ください。家に来るたびお土産に持ってくるんですもの~。 それを喜んで食べる父と祖母。血は争えないということですね。うん。
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red_95_virgo at 2007-08-31 23:48
>ぽんぽこさん
其角の時鳥の句、「外面如菩薩内面如夜叉」の譬えでもあるようですから、「美女の口から虫の脚」はあながち妄想ではないようですよ(笑)。 けど、穢いものに塗れてもおぞましい行為に走っても生血を浴びても、ザザムシの佃煮をほおばっていようとも、それが美人であるならば、 「でも美しいもん」 てとこであっさり許せてしまう私です(笑)。 サワガニは、ウェステルマン肺吸虫という寄生虫の宿主である事がままあるので、召し上がるときにはがっちり火を通してからになさってくださいと、お父様にお伝えくださいまし。 (梔子は、また葉っぱがもりもり生えてきてくれると思います)
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red_95_virgo at 2007-08-31 23:57
>吉本彩さん
むかし伏見稲荷に行ったとき、私は境内で売ってる雀の丸焼きを食べたくて食べたくてしょうがなかったのですが、同行者が 「あれを食うぐらいならいまここで死ぬ!」 と言うので泣く泣く諦めました。おいしそうだったのに……。 白魚にかぎらずいわゆる「おどりぐい」ってやつは、自分も好きではないです。 あと、「活け作り」ってやつも嫌いです。 港町で育ったので魚をまるごとおろしたりするのはべつに平気なんだけど、おつくりにした身をわざわざその死骸に盛りつけて見せつけるあの形は、どうにも下品で、いただけません。 あれを喜ぶ方の気が知れませんです。 自分が生きるために「なにかの命を殺す」のは、仕方の無い事だと思うし、なんの言い訳もできない。 だから「殺して喰って生きている」事に、無自覚になりたくないなあと思いますね。
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Marie
at 2007-09-01 12:08
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セミ、すっかりいなくなりましたね。
ぐりもトンボをつかまえてくるようになりました(苦笑) やはり食べはしませんけど。 いやー芋虫を素手でつかめるんですね。レッドさんは。 すごい。私にもその力がほしいです。 何がダメってこの世で芋虫が一番ダメです。 なのに(?)長野で蜂の子食べました。 バリ島の屋台のナシゴレンにハエが飛び込んできたときも食べました。 もちろん昆虫色など無理無理無理なんですが、人様の食文化を貶めてはいけないという気持ちはすごくあって。気持ち悪いとか汚いとか、そういう素振りをしちゃいかんという、見栄っ張りなのもあるんでしょうけど、すました顔して食べました(どこまでええかっこしいなんだか)。 そういえば上野? 浅草?だかに専門のお店があるって昔読んだことあります。 伏見稲荷の雀の丸焼きは、私もダメでした。
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red_95_virgo at 2007-09-02 13:18
>Marieさん
捕まえても食べず、狩猟本能だけを満たすぐりさん、ビジュアル通りのノーブル王子様って感じで、かっこいいですねえ。 いっぽうみーちゃん、こないだ遂にヤモリを食いましたよ、とほほ…。 ごはんだってちゃんとあげてるのに…。 オオスカシバの幼虫は、毛が生えてないのでなんとかつかめました(笑)。毛がぼうぼうしてるやつは毒があったりするのでこわいですが、つるつるしてるやつなら平気です。 蚕さんなんて、ほんとかわいらしいんですよ。 昆虫食、日本では「下手物食い」とか言われがちですが、世界的に見れば虫を食わない国のほうがけっこう珍しいようですね。 郷に入っては郷に従えで、私もMarieさん同様、そうした状況におかれれば済まして食っちゃうんだろうなと思います。 グルメでもグルマンでも無いんですが、「食材として普通に食えそう」な予感も、うっすらと(笑)。
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ぽんぽこ
at 2007-09-04 15:23
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なんの呪いか、この後、豚がぎゅう詰めのトラックと鶏がぎゅう詰めのトラックを二日連続でバスの窓から(つまり上から目線で。。)見てしまいました。
なにこのあり得ない二連チャン。。。。。 結構渋滞、結構並走。。 ああ、命喰ってる、、、と、へこみまくりました。。
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red_95_virgo at 2007-09-05 21:48
>ぽんぽこさん
「命喰ってる」なら、動物に限らず野菜も果物も茸も、なんでもって事になりますけどね。 忘れたくはないけど、神経質になり過ぎると、 「いっそあたしが死ねば良いのね!」 って思考に傾きがちなので、そこそこにしといたほうが良いかなと(笑)。 「それでも、生きていかざるを得ない!」ですから。
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