カテゴリ
プロフィール ごあいさつ tv movie 筋肉少女帯 吉井和哉 北村一輝 佐々木蔵之介 北村有起哉 堺雅人 music theatre book art 長唄 らくご アストロ球団 新選組/新選組!/新選組!! 天地人 おでかけ works 石のあとさき。 腰巻横町便 蓬屋日月抄 占い猿 バトン格納庫 お知らせ 最新の記事
以前の記事
最新のコメント
丼の外へGO!
お気に入りブログ様
Step by Step photologななお 男爵の戯言 七織ノ記 爆裂ボケ日記〜ボケてるつもりはないっ! my favorite things. 裏座敷 蛇果 素敵サイト様 ★ぷらぷら歌劇団R★ 群青色 山南敬助 赤心記 流血スタヂアム まだまだ終わらなーい! アストロ球団 Shinsengumi Express!! 新選組!!ロマンチ!!!サイト!!!! 筋肉少女帯大情報局 筋少の大ブログ 猿でも作れ〜る! 『新選組!』サブキャラ占い! 貼っておくと良いらしい! WRITE ME! レッドへのご連絡は、 lantianjing★gmail.com までどうぞ。 (お手数ですが★を@に変えてください) 検索
ブログパーツ
フォロー中のブログ
記事ランキング
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 05月 15日
雨の中を彷徨う子犬さながらの人恋しい目をしているくせに、猜疑心が強くて容易に人慣れしない。
それでも根気強くかまってやると、いきなりきゅんきゅん鳴きながらものすごい勢いでなついてくる。 一旦なついたが最後、忠義一途なあまり、ご主人様を困らせる手合いには誰彼構わず噛みつき、足腰立たなくなるまでぶちのめす。 NHK大河ドラマ『北条時宗』における平頼綱(北村一輝)は、そんな、大河ドラマ史上最狂&最凶の暴走忠犬キャラでした。 (『新選組!』の斎藤“わんこ”一は、ある意味頼綱の忠実な、そしてかなりマイルドな継承者かも知れません) 頼綱、ドラマ初登場時は「八郎」と名乗っておりました。ですので北村ファンはみな、彼が頼綱と名を改めたあとも「ハチ」という、わんこのような愛称で呼び続け、 「いやー今夜のハチ、またやらかしてくれました!」 などと、某ファンサイトの掲示板で会話していたものでございます(ちなみに今はもう消えてしまったその掲示板にはハチ、じゃねえ北村さんご本人もときどきご降臨されておりました)。 平頼綱は実在の人物ですが(出身地は私の郷里の近くらしい)、時宗に仕える前の「八郎」はこのドラマのオリジナル。素性の卑しい孤児という設定です。鎌倉幕府の御家人・安達泰盛(ギバちゃん)に拾われ、彼の命令で北条長時(川崎麻世)暗殺の実行犯となります。 八郎はのちに北条得宗家の御内人(みうちびと=直属家臣)筆頭・平盛綱の養子となり、侍所所司(さむらいどころしょし)にまで出世して、御家人代表の泰盛と、熾烈な権力闘争を繰り広げるようになります。その過程で、この長時暗殺の秘密をネタに泰盛を脅したりするシーンなんかも出てきます。 「俺たち共犯者、一蓮托生でしょう?」 みたいな感じで、あのへびのような三白眼で微笑まれたらギバちゃんだってびびるさそりゃ。 実際の長時が暗殺されたのかどうかはわかりません。歴史に残る泰盛vs頼綱の確執をよりドラマチックに描く目的で、泰盛フィクサー・頼綱実行による長時暗殺という場面が加えられたという事でしょう 暗殺を請け負って、長時の寝所に忍び入るハチ。いきなり黒覆面&ロン毛です。ええもう、五足の例を引かずとも時代劇のロン毛キャラには致命的に弱い私だ。 「こここ、この人誰っ!?」 と目を剥いた瞬間、それが『ネット・バイオレンス』の《大阪ヨーコ》こと佐々木素弘だ、と気づいたのでした。 自分の直感はやっぱり間違ってなかったんだな、と思いましたよええまったく。 長時暗殺後、なんだかんだで(ギバちゃんを利用したりなんかして)ハチは時宗に仕える事になります。 時宗をひと目見た瞬間、驚愕の表情を浮かべてあとずさり、雷に打たれたかのようにひれ伏すハチ。見てるこっちが 「ハチ、どこか具合でも悪いの?」 と面食らうほどの唐突な「ひと目惚れ」の表現(笑)。「こいつ、かなりヤバい奴かも……」という、ハチの幼児的なエキセントリックさが最初に露呈したシーンでした。 以来ハチは時宗様激ラブ。その目にはもう、若く美しいご主人様しか見えません。土スタに出演された折、北村さん自ら時宗に対して、 「愛してます」 とちょっとはにかみながら言い切っておられましたが、愛が激し過ぎて時宗様に逆らう奴、自分と時宗様の関係を阻害する奴は問答無用ですべてロックオン! 近藤を馬鹿にした平山の鼻をわんこが斬るようなエピソードがいくつも出てきます。 幕府批判を繰り返す日蓮(奥田瑛二)が辻説法してるところに行き会うと、 「時宗様、ここは私にお任せください」 とか殊勝な事を言いながら、相手説得してるうちにブチギレて殴る蹴る。侍烏帽子に直垂じゃなければヤンキーにしか見えない上に、北村一輝の蹴りは天下一品の痛さ。奥田さんもたまらない。 その後もハチは目の上のたんこぶ日蓮を憎悪し続け、ついには佐渡流罪を装って、秘かに斬首せんと目論見ます。これが歴史に名高い「龍口法難(たつのくちのほうなん)」。 表向きは頑強に念仏排斥する日蓮と、念仏帰依派の頼綱の対立なのですが、時宗が無意識に日蓮に心惹かれている様にハチが嫉妬の炎を燃やしているのは誰の目にも明か(笑)。 また、時宗と淡い恋心を通わす幼馴染みの桐子(とうこ=木村佳乃)もハチにとってはまじむかつく存在。口には出さないけど、たぶん「ハチのいつかころすりすと」入りは間違いなかった筈。 そんな狂犬ハチも次第にお年頃となり、「自分の心の頼りとなってほしい」という有り難い時宗様の御言葉とともに、「平頼綱」という立派な名前を頂戴します。そしてなんと嫁取りのお話まで、最愛の時宗様の口から申し渡されてしまうのです。 ハチのショックやいかばかりか。 俺、一生独身で時宗様にお仕えするつもりだったのに……。 俺、女なんか要らねえのに……。 でもでもわんこはご主人様の命令には服従せねばなりませぬ。 そして嫁に来たのが京の公家・飛鳥井家のお姫様、禎子(さだこ=寺島しのぶ)です。名前からして「さだこ」ですから怖くない筈が無い。権高な禎子は出自の卑しいハチを最初から見下していますが、権力への執着と野心の強さにおいては実は似た者夫婦の二人。以後、禎子を時宗嫡男の乳母にして、北条得宗家におけるハチの地位は、ますます盤石なものになってゆくのです。 脚本は井上由美子。今現在、『エンジン』執筆中の井上由美子です。 由美子、かなりな力業をいろいろとやらかしてくれました。 死んだ筈の時輔(渡部篤郎)が赤いマフラーを巻いて再登場してくる事から、 「死んだ筈の人間が実は生きていた」 という意を表す「赤マフラー」という用語が定着したのはこの『北条時宗』からです。 また、蒙古から突きつけられた国書に返事をするか否かで鎌倉幕府と京の朝廷がわあわあ大騒ぎしていた折、「返書致すべし」という意見に傾いた朝廷を止めるために、 「返書をしてはなりませぬ」 という抗議の意味を込めて、時の関白・近衛基平様(宮内敦士さん。萌えた……)が亀山天皇の御前で切腹して果てるという絶対に死んでもありえないシーンを、歴史マニアの非難承知で書いてのけた由美子。 「私が書く物語はこれよ」 と。 誰がどう非難しようと、北村一輝ファンにとって永遠に語りつがれる素晴らしくラブリーなシーンの数々を書いてくれた井上由美子に、私は心から感謝しています。 ハチ名場面の中でも金字塔といえるのが、時宗に九州下向を命ぜられたハチが帰宅して大荒れに荒れて、「時宗さまぁぁぁあ!!!」と絶叫しながら柱に頭をごんごんぶつけるシーン。ザンバラ髪で額からダラダラ血を流しながら、 「時宗様はわしを見捨てられた。九州で死ねと申されたのじゃあー!」 「時宗様はわしに飽きられたのじゃ、わしに……わしに飽きられたのじゃ……!」 と身も世も無く泣き崩れるハチ。 ちょっと待てハチ、飽きた飽きてないの問題じゃないって(笑)。 そんな早合点で一途でバカな愛すべき暴虐キャラ、八郎=平頼綱に血肉を通わせ、この上無くチャーミングに演じてのけた北村一輝さん。 彼はこの作品によって、一気に全国区的な知名度を得、その後も民放の連ドラに主要キャラで起用される事になりますが、『北条時宗』におけるハチのインパクトを凌ぐ作品は(『あなたの隣に誰かいる』を別とすれば)、テレビドラマにおいてはいまだお目にかかれない、というのが正直なところです。
by red_95_virgo
| 2005-05-15 23:51
| 北村一輝
|
Comments(5)
こんにちは。いやーうわさでは聞いていましたが、すごかったんですね。ハチ・・みたいわー、DVDレンタル出ているのかしら。。あなたの隣・・レベルのすごさってファン必見ですね。笑
0
Commented
by
葉
at 2005-05-16 18:36
x
レッド様 「時宗」も当時見ませんでした。 北村さんを知らなかったし、TV自体を見なかったから。。。かえすがえす 残念!!です。
頼綱の評判をきいて どうにかして見れないか手をつくしたのですが。。。レンタルではビデオの総集編しかなく その中は怒涛天を突くほど 頼綱部分はカットされ女性とのからみも同じです。 NHKのアーカイブスでも保管なしとのことで絶望でした。 しかし、ここで くわしくたのしくよませてもらって 頭の中が完全にテレビ画面オンエア状態で うれしいひとときでした。 ハチ・・・やんちゃで駄々っ子でセクシーで妖しい瞳で、ちょっと中性ぽくって~~ああ、とまりません。 月夜に 髷をとき総髪になり ギバちゃんに「死ねぇ~」と叫びながら 切りかかっていったシーンはみれました。 目に焼きついています。 レッドさんのおっもしろい表現で 涙が出るほど笑いが止まりませんでした。 楽しく 幸せなひとときでした。 ありがとう。 次回も楽しみにしています。
Commented
by
red_95_virgo at 2005-05-16 23:37
>あいさん
『北条時宗』は葉さんが書かれているように、レンタルは総集編しか無いんです。私も当時はビデオ録ったり録らなかったりで、今思えば勿体無い事をしたと悔やんでも悔やみきれません(笑)。 乳は揉むわディープキスはするわ子供の前でfuckするわ、NHKの日曜8時とは思えないほど、北村さんと寺島さんのとこだけ毎回Vシネテイストでした。 >葉さん ギバちゃんに斬りかかっていったシーンは、確か最終回の1回前ではありませんでした? 「八郎の姿に戻ってお相手致す」 とか言って、理由も無くロン毛&黒装束で。ええもう、ワイルドったらありゃしませんでしたよね。あれは完全にファンサービスだったと信じています(笑)。
Commented
by
maki
at 2005-05-19 18:10
x
私も北村さんを始めて知ったのは、NHKの大河ドラマの「北条時宗」でした。家出した北条長時の妹,安達康盛の妻を、道で八郎が、介抱する為、暗殺の後、出てきますが、その時この目の鋭い役者さんは、誰かなと思いました。途中から、ビデオにとり始めたら、ビデオが壊れて、新しいのに、買い換えました。日蓮を馬上から見下ろし、不適ににやりと冷笑するところは、痺れました(笑い)。日蓮処刑の場面は、地上に降りた、美しい悪魔のようでした。貞子とのダークな夫婦関係も面白く、いきなり接吻した場面には、NHKの大河ドラマなのに…。とびっくりしました。時宗一途なのには、後で、彼らを主人公にした小説をファンの人が、一杯創作していることを知りました。当時は、パソコンを持っていなかったので、八郎の掲示板があることを知らず、北村同盟以外にも、北村さんが時々参加なさっていたことも知らなかったです。この感想を読んで、改めて、ビデオを見直してみると、やはり、セクシーで妖艶で、一途なとこが、可愛らしい頼綱です。
Commented
by
red_95_virgo at 2005-05-19 23:28
>makiさん
ご訪問ありがとうございます。 ビデオ録り始めた途端にデッキが壊れちゃったってのは、やっぱりハチの眼光のせいなんでしょうね……おそるべし北村さん(笑)。 時宗にだけは純情一途で、時宗の行動や発言にその都度揺れまくる男心の見せ方が、北村さんとんでもなくかわいかったなあと思います。そんなハチの弱味を十分心得て、夫をコントロールする禎子。 泰盛の妻・梨子(牧瀬里穂)とハチの不倫疑惑の回(44回)では、プライド高くハチを見下していても心の底では惹かれてる禎子の感情が露わになって、大河ドラマというよりはドロドロ恋愛劇みたいな面白い展開だったと思います。 北村さんご当人のカキコですが、私がお邪魔してたのはMOONBASEさんというファンサイトの掲示板でした。ラッキーにもチャットした方なんかもいらっしゃいましたよ。
|
ファン申請 |
||