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2005年 12月 03日
奇しくも「有終の美」という言葉が出てきた。「物事を最後までやり通し、立派になしとげること」と辞書にはある。本来は「靡不有初、鮮克有終」(はじめあらざるなし、よくおわりあるはすくなし) という、中国の『詩経』に出てくる言葉から来ているそうだ。
「民は最初は善を慕う心を持っているが、善を全(まっと)うする人は少ない。誰でもものごとのし始めは立派であるが、最後まで貫く者は少ない。有終の美を飾ることが出来る者は少ないということ」 アストロvsビクトリーの試合の成り行きのみならず、うんざりするような暑い夏にうんざりするような熱さを以て始まり、木枯らしが吹き初めるこの季節に、それ以上のクソ熱さで(笑)最終回を迎えようとしている『アストロ球団』というこのドラマについても、それは見事に言い当てた一言とは言えないだろうか。 えーと、今回はさすがクライマックスだけにあっちこっちにかっこいい台詞がちりばめられまくりだったので、台詞別に感想書いてみます。 「右腕一本おしゃかになったぐらいで、そのザマはなんでえ! 完全燃焼していった仲間たちが泣くぞ!」(球一) 動かなくなった右腕を抱えて座り込む球四郎に血染めのボールを投げつけて叫ぶ球一。「完全燃焼していった仲間たち」(氏家慎次郎・ダイナマイト拳・伊集院大門)の映像の中には、大門にボコられ倒れる球五と人間ナイアガラを食らう球三郎のそれもインサートされている。球一は「仲間」という一言に、球四郎も自分たちと同じアストロ超人であるという意味もまた込めているのだ。 球一と球四郎、それぞれの左腕にあるボールの痣(ほぼ同位置)が重なるそのあとのカットが、断ち切れない二人の血の絆を感じさせて印象的です。 「とことんやらにゃあ気が済まねえ。ったく、可愛げのねえ野郎だぜ」(球七) それはおまえもな(笑)。原作じゃこのあと 「アニイみたい!」と言ってくすっと笑う球八がラブリーです(笑)。第五球で「おチビちゃん」呼ばわりされてコケにされた恨みがあるせいか、やたら球四郎に対して突っかかりがちな球七だが、それはやっぱり心の中では相手の力を認めているから。認めてはいても意地っ張りゆえに憎まれ口叩く事でしか表せない。どこまでかわいいんだ球七……。 「地獄を覗いてきやがれ!」(球六) 左腕で投げてなお凄まじい球威を見せつける球四郎を見て熱くなってるのは球七ばかりではないが、こう叫んで叩き出したロクさんの打球は、バロンの奮闘によって虚しく討ち取られる。結局ロクさんの見せ場が全然無いまま終わりって事かよ! こないだだってバット折れてたし、今回も最後の最後で球五に見せ場奪られるし。もしや「野球の神様」に選ばれてない男だったりするんじゃないのか高雄球六……。 しかし 「バックはピッチャーに信頼されてナンボよ!」とこの打球に食らい付いたバロンはベンチで後頭部を強打、文字通り「地獄を覗い」てしまう羽目に。殺人野球の「カミソリの竜」というものは、時として球六の意思とはまったく無関係に出現してしまうファントムだったりするのかも知れない。その瞬間だけ髪の毛が逆立って見えるとかね(笑)。 「わしゃあ君にのっかって、夢を見ておったんじゃよ」(峠会長) 聞きようによっちゃものすごく猥褻な一言。若いもんが血を流してボロボロになって闘ってるっていうのに、試合そっちのけで熱く見つめ合うじじい二人の図っていうのもなあ……。それにしてもお茶も茶菓子も出てないのは一体どうした不作法でしょうか会長? シュウロに礼は言ってもやっぱりナボナは独り占めしたいのか会長? 「勝利には死を以てしか奪えねえ勝利もある。そこまでやらにゃあ、氏家やダイナマイト拳、伊集院大門に顔向けできねえや」(バロン森) 本来球四郎の台詞であるこれをバロンに言わせたのは、勿論「死を以て奪う」の一言をより効果的に響かせるため。そのあとのバロンの 「ツッパらにゃあならん時にツッパらにゃあ、真の男とは言えねえ!」って台詞もかっこいいですけど、個人的には 「なにがアストロ超人でえーっ なにが一試合完全燃焼でえーっ! たかが一試合で燃えつきるようなやすっぽい信条じゃねえか! そんなやつらに負けられるけえーっ!」という、『アストロ球団』不動のテーマ「一試合完全燃焼」そのものに登場人物が喧嘩を吹っかけるような、バロン森、畢生の名台詞をここで吐いて欲しかった。ドラマでは球一の 「超人に限界があるとすりゃあ、それは俺たち超人が死に絶える時だ!」という、「超人」の側からの台詞がその前にあるだけに、超人に生まれられなかった「はみだしもん」の誇りとツッパリがより光ると思うのですが。 「飛べ〜〜っ 不死鳥ーっ!!」(球八) ああ最後の最後でやっと真打ちが……(号泣)。文字もめでたくレインボーカラーに光ってますよ……。名台詞かくあるべきな、問答無用の名台詞。今回のタイトルは、すいません勝手にこれ英訳さしてもらいました。しかし義務教育を終えているかも怪しいような(笑)球八の一体どこにこんな詩的表現の出来る素養があったんだろう。華麗に飛翔するアニイの事を密かに「不死鳥」だと想いを込めて、ずっと地上から見つめてきたんだろうか球八は。うっやばい球八に感情移入してまた泣きそう……。 「俺の死に場所はここだ!」(球七) 鳥肌たっちゃいました……。元ネタは 「おれらの死に場所はグラウンドだ!」という球五の台詞ですが、バロンの打球を捕れず、グラウンドに激突して悔し涙を流したあとの球七に、白目剥いた凄まじい形相で呟かせるというドラマのアレンジは最高だと思います。またこの涙がグラウンドに落ちて「ジュッ」て蒸発ってあんた、もう泣きながら笑うしかないじゃないかどちくしょう! この涙は実際に本人が流した本物との事で、撮影では「七の泣き待ち」があったという話も小耳に挟みました(笑)。丸太といい詫び状といいこれといい、毎度この子をいたぶってマジ泣きさせるのがアストロ演出の定番。なんか演出家が非常に羨ましい気がするのは私だけか……。 「勿体つけんとはようホームを踏めや! わしからのとっておきのキッスをプレゼントしちゃるき!」(球四郎) 球四郎、図に乗りすぎ(笑)。 ところで原作の「バロンの透ける脳」ってどう処理するんだろうと思ってたら、ドラマはドームの天井を脳に見立てるという手に出た。形状もそれっぽいし、そう思えばアストロとビクトリーの死闘も、所詮は「誰か」の脳の中で行われている束の間の妄想に過ぎない、という皮肉な解釈も出来そうです。 「球四郎。おめえがどうツッパろうが、痣の疼きは否定できねえだろ?」(バロン森) バロンの名台詞はそれこそ山のようにあって、みんな良くってみんな好きですが、この台詞は特に。球四郎とバロン、幼馴染みの盟友の間の、しかしどれほど心通い合おうと最後まで越せなかった「超人」と「非超人」の宿命的な壁を痛い程感じさせる。原作では激昂だがドラマのバロンは淡々とこの台詞を口にし、その抑えた感じがまた良い。投げ遣りでもない、諦念とも違う。自らの死を以て、囚われた檻から球四郎を解き放ち、あの世では一番の男になると誓って逝った二番手の男・バロン森。「大部分………盗作」(ニヤリ)の辞世、 「露と落ち 露と消えにし わが身かな みやこのことは 夢のまた夢」の本歌は「露と落ち 露と消へにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」、豊臣秀吉辞世の一首。 「自らに恃む!」(球一)「それが超人やき!」(球四郎) せっかく9番目の超人(火野球九郎)が現れたのに、アストロもビクトリーも「そんなもん要らねえ!」と押しつけ合った挙げ句がこの台詞。球九郎立場無し……。 しかしその言葉通り、まさに「自らに恃む」を体現してみせるのが球七。アキレス腱を切った右足を庇っての一本足打法でヒットを放ち、足を引きずりながらも一塁を制し、左目腫れ上がった顔で球四郎ににやりと笑ってベロ出してみせる小面憎さ。それでこそ火の玉小僧の本領発揮ってもんですよああかわいい。連続大前転走塁を実写で見られるなんて夢のようです。まともに走れないのでいわば窮余の一策、本人はすごく痛くて大変な状態なのに、356祭でこれの映像流れた途端お客さん全員大爆笑&大拍手。人でなしばっかり(笑)。 「ただいま!」(球五) ある意味第九球前編中、最高の名台詞かも知れません。 「なにのんきな事言ってやがんだ!」という球一のツッコミはほんとに尤もですが、これを言わせた脚本家はちょっとすごいと思います。奇跡の復活を遂げたのに到って淡々と、しかし心から嬉しそうに 「ここへ帰ってきて、初めて生き返った気がする。やっぱり俺は野球でしか生きられん」と言う球五。「ただいま!」という一言は、まさに「自分の家に帰ってきた」という思いを素直に表明した、球五らしい台詞と言えるでしょう。 「どうやら野球の神様はおめえを選んだようだ。幕引き係は任せたぜ!」と、ロクさん印のバットを渡す球六。頷いて受け取り、打席へ向かう球五。ここで“アストロ球団応援歌”がかかった瞬間、深夜(というか明け方)、独りで、ボロボロ泣いてしまいました。 「球五、おまえのその勇姿に、長嶋二世の看板など無用だったな」とちょっと淋しそうな長嶋さんの表情も、エンドロールの、まるでカーテンコールのような(懐かしさすら感じる)数々のショットも、涙でかすんでよく見えませんでした。
by red_95_virgo
| 2005-12-03 02:58
| アストロ球団
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Comments(4)
レッドさん、「飛べー!不死鳥――っ!」おめでとうございます!(ガシッ)
「超人」と「非超人」 思えば「超人である若者たち」を画にしようって人たちが「非超人」(笑) このドラマ、なんだか製作スタッフの愛の方向性がヘンテコというか屈折度が尋常じゃないというか、時には熱の入れ方がアストロ球団メンバーより、彼等から逸れたところに傾いてるように思えるのは気のせいでしょうか?
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red_95_virgo at 2005-12-04 13:05
>もりわきさん
苦節4カ月、ううう、やっと日の目を……ありがとうございます。 実は「飛べ不死鳥!」そのものよりも、球八の頭に着地して 「ドンマイよ〜〜っ!!」 と仲間を励ます球七が一番好きだったりします。バロンが彼を「絵になる」と評価するのは、大門への挑発含みとしても、ある程度本音ではないかと。ドラマはまた全然違う「飛べ不死鳥!」でしたが、このドラマのこの球七ならばこれもあり、と思います。 いやそれは良いんですが……「熱血」という大枠さえハズさなけりゃいいやと言わんばかりに、愛情がズレまくり歪みまくりですねえ、ほんとに。 股間から湯のみナメで川上監督を捉えたショットとかもなあ……どう解釈しろと言うんだこれ(笑)。じじい方面に何故そうも力を注ぐんだスタッフは! おかげでデッドボールで聴覚を狂わす球三郎は見事な迄にスルー。今回台詞拾ってみて、貴公子の台詞が一言も無い!という事に愕然としました(苦笑)。
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ミルル
at 2005-12-04 21:21
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レッドさん、こんばんは!
永山さんの泣き顔は子供みたいに可愛くて、 泣くところをずっとずっと見ていたいですv ジジイ達のシーン(笑) 安定感があって私はすきです。 や、萌えはしませんが(苦笑) 千葉さんと夏八木さんは若い頃、よく共演していたので 二人がまた共演していることに嬉しさを感じてしまいます~~v 球五の「ただいま!」には、意表をつかれて、思わず吹き出してしまいました。
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red_95_virgo at 2005-12-05 22:43
>ミルルさん
今回の彼の「泣き」は、あの「ジュッ」も含めて(笑)これまでで最高だったんじゃないかと思います。詫び状シーンでは零れそうで零れなかった涙が満を持して!でしたね。 ドラマスタッフ、この人の泣きの効果をちゃんと心得ていて最も効果的に出してんなあという気がしますねえ。 じじい萌え(笑)シーン、実は私、じじい趣味もあるので結構楽しみだったりもしてました。千葉真一、夏木陽介といえば70年代TVドラマじゃお馴染みの顔でしたものね。『キーハンター』と『Gメン'75』が懐かしいです。
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