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2005年 11月 12日
毎日球七球七叫んでるのになんで今更改まってそんな事なのかというと、YOMIURI ONLINEの「鈴木美潮のdonna(どんな)」における『アストロ球団』出演者3名への連弾ミニインタビュー企画「美潮の部屋」、その終尾を飾るのが永山さんだったからです。
第1回は上地雄輔さん@三荻野球五。 第2回は鈴木飛雄さん@伊集院球三郎。 そして第3回が永山たかしさん@明智球七。 仕事柄いろんな人のインタビューを起こすんですが、ビジュアルやドラマなどでの役柄、作る作品などであるイメージを抱いていた方が、実際に話すのを聞くとそれと真逆な人だったり、ほぼイメージ通りだったり、イメージのアップダウンがあったり、いろいろです。 あまり好感持ってなかった子が実はものすごい性質の良い人で、「今まで毛嫌いしててごめんね!」って感じになったり、ヤな奴だと思ってたらやっぱりヤな奴だったとか(笑)。活字では編集で誤魔化せるところが、起こしの場合は録音された声を聴くので、結構露骨に「その人」が伝わってきたりするものです。 なので、「あ、この人いいな」と思うとまず彼・彼女のインタビューを起こしたくなる、という悪い癖が私にはある。ここのところ、最もその欲求が強かったのが永山たかしさんです。 だがしかし自分が仕事してるメディアではまず取り上げなかろうと思われる方なので、とりあえず、肉声の伝わってくるインタビューをある程度まとまって読んでみたかった。彼の記事が載った雑誌のバックナンバーを入手して読んだりしてましたが、出来りゃ「明智球七」を語って欲しかった。今回の美潮さんのインタビューは渡りに船という感じで、とてもありがたかったです。 (勿論上地さん飛雄さんのインタビューも、356祭参加後の今になってみるとなにかと対象への思い入れが深くなってて、再度面白く拝読しました) 林剛史さん@球一表紙の『テレビブロス』にナイン全員(9以外)のデータが載って、その時は正直「誰も知らない」だった。私が物知らずなだけだと思いますが、これまで自分の人生にリンクしてこなかった役者さんばかりでした。3カ月後の今、こういう腐った状態になってるなんて思ってもみなかった。人生って奥が深いな。 とにかく、そこで初めて永山さんの名前と顔が一致した。ああこの子が球七を演るのかあ、と。第一印象は、 「良かった、前髪ちゃんとしてるわ」 だった(笑)。 球七は少年マンガの伝統に正しく則った前髪キャラであり、個人的にはあの前髪こそが「少年」の象徴だと思ってますから、実写とはいえそこで手抜かれたら興醒めです。美潮さんのインタビューで永山さんは、 「それ(=前髪)をどこまで再現できるかがこのキャラクターの大事なところだと思いました」と語っておられます。 この上無く正しいです。 この分析力と読みの的確さ、実に慧眼だと思います。そういう正しさの結果がドラマの球七なわけで、球七の前髪を見た時に『アストロ球団』というドラマは信頼できると直感したと言っても過言ではない。第一球後編の球七登場は私にとって一つの事件でした。 自分の愛するキャラをめちゃめちゃに演じられたらその役者まで大嫌いになりますがこの場合は逆で、 「永山たかしさんをこれまで無視してきた自分はなんというバカオロカだったのか!」 と己のぼんくら加減を呪いたくなったものです。 9月末に六本木ラフォーレミュージアムで行われた彼の初ライヴは、直前まで行こうかどうしようか迷っていました。まあ実際なにかとメカラウロコな経験も多く場違い感もそれなりに感じたわけだが(笑)結果的には行って良かったと思ってます。 インタビューの前文で美潮さんは 「見た目は少年ぽい永山さん、実はものすごく大人で、かつ周囲に常に気を配っている方」と書いていますが、ライヴを見て受けた印象もほぼこの通りだった。 長年ロックを聴いてロックのライヴに通っていると、ミュージシャンの人となりだのに過剰な期待はしなくなるものです。如何にオフでダメ人間であろうが、そんなもの以前に彼が鳴らす音が全てなのだし、加えてミュージシャンのインタビュー起こしなんかやってるとある意味ますます鈍感になってきちゃって。 そういう目で見た永山たかしさんはしかし、新鮮だった。いまどき珍しいぐらい躾の行き届いたヴォーカリストでした。去り際にあんなにまっすぐな挨拶を衒いも無く出来るヴォーカリストなんて、自分が行く類のライヴじゃ絶えて久しく見ません(気恥ずかしくて出来ないって人が殆どだろう)。勿論ファーストライヴでいきなりすれっからしなステージ見せられたら最悪ですが、そういう初々しさを抜いてもこれは、やはり彼のお人柄というものなのだろう。 電柱の陰から見守る明子姉ちゃんみたいな感じでそ〜っと見守っていきたい人だなあと、その時に思いました。 思えばテレ朝での『アストロ球団』が最終回(第九球後編)を迎える日、私は新国立劇場で永山さんの出演される舞台『母・肝っ玉とその子供たち 三十年戦争年代記』を観る予定になっています。日にちを合わせてチケット取ったわけじゃなく、偶然です。 「新国立」で「栗山民也」で「大竹しのぶ」って3つ揃うと否応無しに思い出すのは昨年の『喪服の似合うエレクトラ』。 1年前は堺雅人@オリンの新国立デビューにドキドキしていて、1年経ったら永山たかしさんの新国立デビューにドキドキしているなんて、思いもよらない事でした。人生ってほんとに奥が深いな(笑)。
by red_95_virgo
| 2005-11-12 16:33
| アストロ球団
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Comments(4)
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tom3.t
at 2005-11-15 23:14
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はじめまして。私も最近永山さんがとっても好きになっています。こちらのブログを読んで、とっても嬉しくなりました。同じような思いの人がいる、と。「母・肝っ玉」、私は違う日に見ますが、どんな演技をするのでしょうね。楽しみです。
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red_95_virgo at 2005-11-16 01:11
>tom3.tさん
いらっしゃいませ。永山さんお好きですか? わあ、同志ですよtom3.tさん! すごく嬉しいです! 今、永山さん語らせるとこのレビューの文字数の10倍は軽く消費しそうな、すごくウザい奴になっている私です。本日やっとアストロの写真集が家に来ましたが、球七のページ開いた瞬間気絶でした。ど可愛い! 『母・肝っ玉』、昨日15日が兵庫の初日でしたね。どんなだったのか気になります。そして今日は27歳のお誕生日という事で、二重におめでたいですね!
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まき
at 2005-12-04 01:15
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初めまして。検索で辿り着きました永山ファンです。
超最近ファンになった方の目線、新鮮な気持ちで読ませていただきましたが自分と同じ気持ちで見てることに驚き、思わず「そうだよねそうだよね・・・!」などと呟いてしまいました。永山さん関係になると私もトップクラスでウザい子です。 DVD1巻の発売イベントで「立ってるだけなら案山子でもできるぜ」というセリフが俺(永やん)が考えた渾身の球七らしいアドリブだと仰ってました。私は「うわー球七言いそう・・・笑」と思ってしまったのですが、原作ファンの方の判定はいかがでしょうか?
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red_95_virgo at 2005-12-04 12:46
>まきさん
はじめまして、永山さんファンの方からコメント頂けてたいへん嬉しいです! 歴4カ月弱の駆け出しがえらそうに書いちゃってすいません(汗)。でも、「同じ気持ち」と仰っていただけてほっとしました。 アストロ原作ファンの反応を見ても、概ね球七@永山さんの評価が一番高いようです。自分もドラマ始まる前は正直不安もありましたが、 「良くぞここまで球七を掴んでくださって……」 と感謝の気持ちでいっぱいです。ドラマでは語録も出来るほど変な台詞を(笑)言わされてる永山さんですが、 「立ってるだけなら案山子でもできるぜ!」 が彼のアドリブと判った時は、 「ああ、この人やっぱり的確に球七を把握してる!」 とますます好きになりました。 尺の都合で端折られまくりなドラマですが、「永山さんの球七で見たい」原作のあんな場面こんな場面、山のようにございます。番外編でもいいからドラマSPとか或いは映画とか、作って欲しいものですね。 ……ああやっぱり語り始めるとウザくなってしまう(笑)。ドラマ終わったら球七に特化した総括感想、書いてみようと思います。
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