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2012年 02月 22日
といっても自家用車をもっていたりするわけではないのです。
コーヒーのことです。 煙草は10年くらいまえから吸わなくなったし、酒もやめろといわれればやめられる。と思う。たぶん。まあなんとなくそんな気がしないでも無い(笑)。しかしコーヒーはだめかも。 「コーヒーをおいしく飲めない」=ものすごーく体調が悪い。寝込む寸前の事態。 「コーヒーをおいしく飲める」=元気に活動ちう。 のようなバロメーターで生きています。 これすなわちカフェイン依存ではなかろうか、という気もします。 しかし「飲まないと調子悪いけど→飲めばたちまち改善」という、劇的ドラッグ的効果があるわけでもないのです。単においしいと思うから飲んでいるのです(酒もそう)。そして一定量飲めば「もう要らないや」になって、自然とストップがかかります。 なんでこんなことをいまさら書いているかといえば。 昨日、カリモク60のKチェア2シーター下見にトレッサ横浜に行って、ローズさんとランチして、ぶらぶらしてるとき、たまたま入ったコーヒー屋さんで見るともなしにコーヒー豆の値段をみていました。 「500円」と書いてありました。 あ、100グラム500円か。 とおもってよく見たら、「200グラムで500円」でした。 自分、200グラム900円超の豆を湯水の如く常飲しています。 コーヒー豆なんて、通常そんなくらいのお値段だろうと思っていました。 ローズさんに200グラム900円は贅沢だわといわれて、ちょっと目が覚めました。 海外旅行も行けない、お稽古事も出来ない、流行りのお洋服もバッグもアクセサリーも買えないびんぼう在宅職人のくせしやがって、とんだコーヒー豆セレブかと。 自分じゃあたりまえと思ってることって、あんがいあたりまえじゃないんだな、と。 でもね。 200グラム900円の豆からざっとコーヒー14〜15杯分ぐらい抽出できるわけさ。 1杯が64円くらいです。 一日4杯飲んだって250円強です。 ひきかえスタバのたいしておいしくなryドリップコーヒーがショート1杯300円。 毎日スタバでコーヒー飲んでるひとのほうがよっぽどセレブ(違 セレブはともかく、要は己という生命体を活動させる燃料として、なににお金をかけるかということでした。皆さまそれぞれおありでしょう、ここだけは譲れない、ここだけは悪いけど贅沢さしてもらいます、というアイテムが。 私の場合はコーヒーかもしれない。 たとえば安いけどおいしくないコーヒーを「おいしくないなあ」と思いながらがまんして飲んで節約したお金で海外旅行に行くとか、ブランドもののバッグを買うとか、そういうのはまずありえない。「コーヒーをおいしく飲むという日常」がちゃんと回っていない状態をつづけていては、非日常を経験したときにも、自分というものがきっちり愉しく機能しないんじゃないかという気さえする。 5年くらいまえに、「貧乏茶」ということについて書いたんですが→■ 最近、「もてなす」ということについてよく考える。他人をもてなす、愉しませることができるひとというのは、それ以前にまず自分をもてなし愉しむことに長けているひとではないかと。 もてなし上手=もてなされ上手なのかなと。 なのでまあ、不遜なことをいえば、私は私をちょっとセレブなコーヒーで以て日々もてなしている、ということなのかもな。 そしてもちろん、どなたかに淹れていただく1杯のコーヒーも、私というものの燃料になることはまちがいないのです。
by red_95_virgo
| 2012-02-22 11:53
| 腰巻横町便
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Comments(10)
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あ き ら
at 2012-02-22 16:32
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吉井さんのチョコ、麗しく完成しましたね。
海外旅行に行けて、お稽古事もやり放題て、流行りのお洋服もバッグもアクセサリーも買えるとしても、何がさいわいなのかわからぬものでございますよね。 うまいコーヒー、めでたし!
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red_95_virgo at 2012-02-22 23:01
>あきらさん
う・麗しいかどうかは……ううんびみょう。 でもお友達に差し上げました(笑)。 比較するのも烏滸がましい所業なのですが森茉莉さんが自分でつくる料理について、 「精養軒のコックが、簡単に、土瓶で珈琲を淹れて飲んでいる感じ」 と書かれていまして。 その土瓶の珈琲はしかしいかにもうまいものなのだろう、というかんじがしました。 めざしたいところはそういう、「見栄っ張りじゃない、実のあるおいしさ」です。金が無いなら無いで安い豆でもかまわない。精養軒コックの土瓶式で淹れて、あじわいたいものです。
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M子
at 2012-02-22 23:06
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私もレッドさんと同じで、コーヒーに溺れる毎日を送ってます。
コーヒーを欲する欲しないで自分の体調のいかんが分かるのもレッドさんといっしょ(笑) 体調くずしてコーヒーから距離を置いたりして、でも、ふと「じゃあコーヒーでも飲もっかな」と腰を浮かしたら回復の吉兆であることが長年の経験で自覚しているところです。 こんなことを書くと、いっぱしのコーヒーソムリエ野郎な感じですが、ミルク入れるし、ダイエーブランドのコーヒーで充分なので、たんにカフェイン中毒なのかもと思ったりもします。
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ローズ
at 2012-02-23 10:11
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先日のトレッサそぞろ歩き&ランチは楽しかったです。
ステキな吉井さんチョコ(笑)もどうもありがとう。 いやいや、贅沢だなんて言ってないですよ(笑)。 欠食児童抱えた我が家の赤貧家計では無理、と言っただけで。 ちなみにうちのコーヒーは100g144円だけど、結構あれこれ試して決めたんで、日常愛飲する分には充分なお味。 私が譲れないのはライヴかなあ。高いお洋服もバッグも記念日のレストランも、なんもかも要らないからライヴだけは行かせてくれ!と。これはもはや自分にとっての心身のCARE、を通り越してもうCUREかもしれん。ははは。 しかし、やはりレッドさんちのコーヒーはとびっきり美味しいです。 これは確か。またご馳走してくださいね。
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red_95_virgo at 2012-02-23 10:39
>M子さん
おっ、やっぱりM子さんもコーヒーがバロメーターですか(笑)。 >「じゃあコーヒーでも飲もっかな」と腰を浮かしたら回復の吉兆 まったくおんなじです! 「調子悪いのを回復させるために飲む」んじゃないんですよね。調子悪いとコーヒーそのものに負けるというか、身体が欲しなくなるんですよね。 くわえて震災このかた電動ミルをやめて手挽きにしたので、ハンドルごりごりする気力が無いときは「コーヒーでも飲もっかな」まで気持ちを持ってけない(笑)。 ただ、うっかり豆買い忘れて「しまった明日の朝の分が無い!」になると不安に襲われたりするので、やっぱり依存は依存なんでしょうなあ自分も。
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red_95_virgo at 2012-02-23 11:09
>ローズさん
いやいや「贅沢」はあくまで自分の感覚でしたごめんなさい(笑)。 思えば私もお嬢様ぐらいの年齢から親の真似してコーヒー(インスタントだが)飲んでた。ちょっと背伸びしたいお年頃なのよね。機会があったらセレブな(笑)カフェオレ淹れてさしあげます。 こないだ「好きすぎて生きるのがつらい」についてお話したけども。 「なにもかも要らないでもこれだけは譲れない!」を丁寧に持ちつづけているひとが私は好きだし、そういうひと相手だと長いお付き合いになる気がする。 「譲れない」を貫くことで孤独になったってべつにかまわない、ぐらいストイックなひとを好もしく思う。 自分にとっちゃ「吉井和哉」だないろんな意味で。 『藍宇』ももはやそうだなあ。SICKであるし同時にCUREであるという。
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がんこ
at 2012-02-23 17:40
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レッドさんのコーヒーに当たるのが、実家では「日本茶(煎茶)」です。
100グラム1000~1500円くらいのを飲んでますよ。父・母・祖母ともにお茶大好きなので毎食お茶は贅沢してますね。 最近、めっきり日本茶を飲んでない私にとって、実家で飲むお茶が濃すぎてちょっと気持ち悪くなったりてことも・・・(笑)。その影響なのか、日本茶、中国茶、紅茶問わず、割と高めのものを選んでしまいがちな貧乏人をしてますね。だって、「茶」の味がしないのは哀しいんですもん。けど、ない袖は振れないので、そういうときはガマンの子をしてます。 吉井も含めて、「好きな」もの(人)を我慢するのってちょっと辛いですよね。けど、我慢した時期を耐えてちゃんと待ってると、その「好きな」もの(人)から耐えたご褒美みたいなのをいただける気がするんです。 実際は耐えてた気持ちみたいなのが、ご褒美に変換されちゃってるだけかもしれないのですが。 「好きな」もの(人)があるって、素敵ですよね。 私もその「好きな」もの(人)を大事にしなくちゃ。
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usako
at 2012-02-23 21:24
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レッドさん こんばんは
こちらに書きこむのは初めてかな~(ボケが酷いので自信無いのです) 素敵なチョコは散々うっとり見てたのですが こんなひこもあったら良いのになぁと(爆) ここだけは譲れない、ここだけは悪いけど贅沢さしてもらいます、というアイテム >私の場合は何だろうと思わず考えました どれだけ考えてもやはりひこが一番好きです(笑) ひこの場合 私が我慢しなくても 必然的に我慢の日々ですが 彼の映画は滅多に日本では公開されないし 最近の東京国際映画祭では呼んでもらえないし 今はニュース一つ無いし こういう我慢の日々を送った後 来月大阪に行くと 胸がドキドキし過ぎて心臓がどうかなりそうに動悸が酷く ぶっ倒れる寸前の状況で 映画が始まるのを待ち 遂に至福の一瞬が訪れるのです 画面一杯のひこを見つめながら・・・ 初めてのコメントがこんなにヘンタイですみません(ペコリ)
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red_95_virgo at 2012-02-24 10:49
>がんこさん
自分、茶どころ静岡県育ちなので、値段は知らねど小さい時分からそれなりの茶を飲んでたらしく。 就職して会社のお茶飲んだらほんとに「茶の味」がしなくて、でもみんなまずいとも言わずに飲んでるので、(やっていけるのだろうか……)と思ったり(笑)。 日本茶にはあまり贅沢しませんが、買うときは最低でも100グラム600円程度のものになってしまうかなあ。しかし100グラム1500円のご実家はものすごい茶セレブですね(笑)。 「好きな」もの(人)を、それこそ湯水のように摂取してしまうことは、それはそれでつまらないと思うんです。四六時中潤っていると、場合によっては根が腐ったりすることもあるし。自分の場合は飽きっぽいたちなのでよけいに(笑)。 がまんしたあげくのごほうびというなら、正しく去年の吉井さんツアーの京都がそれでした。 世界の状況と自分の感情と音楽が合致した一期一会。 ああいうライヴは一生のうちでも何度も出逢えないように感じます。
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red_95_virgo at 2012-02-24 11:53
>usakoさま
わーこちらにまでお運びありがとうございます! usakoさまのブログを拝読していると、正しく、「呉彦祖さん」というひとりの役者さんへの「譲れない」思いが伝わってきます。 時流とか状況とかがどうあってもこの思いは変わりません、という、ちょっと大袈裟な言い方ですが決意表明のようなものと、それを支える情熱をいつも感じています。 それはなによりご自身が、生活のなかのこまごまとした出来事までも愉しんでおられるから。 その豊かな土壌から生まれてくる愛と情熱だからこそ、保ちつづけていけるのだろうなあ、なんて、僭越ながら拝察しております。 自分は『藍宇』という映画に、時流遅れもいいとこな(笑)タイミングで出逢ってしまい。 己の日常すべてが11年前に撮られた1本の映画に悉くリンクし変化する、そのおもしろさや不思議さから目が離せなくなりました。 極北なことばっかり呟いてるブログですが、書いてるときはほんとうに至福だったりいたします。誰より自分がいちばん愉しくて、そしてそれで良いんだと思います。 大阪めいっぱいお愉しみください。 『離れられない』のゲストにひこさんが来阪&ご登壇されますよう、陰ながらお祈りしております!
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